窓のあり方を考える!
現在の住まいに窓はいくつある?
職業柄、設計が上手な建築家を観察しています。
その秘訣の一つに「窓が少なめ」と言う事に気がつきました。
窓が沢山ついている家は、設計者の意図によるものもありますが、
多くの場合、お客様に「暗い」とクレームを言われない為の場合が多いと思います。
よい空間をつくろうというのではなく、
窓をつけておいたほうが無難だから、窓を配置する。
その分だけ「暮らしを守るのに必要な壁」が減ってしまいます。
更に、見たくない景色が見えてしまいます。
窓を減らすには?
窓を減らそうとすると、本当にこの窓は必要か?
大きさや位置はここでよいのか?などなど良く考えなければいけません。
これは、とても大変な事で、時間と労力が必要になります。
一方で、建築雑誌によくある、街に対して窓が極端に少ない家もあります。
窓が少ないとスタイリッシュでカッコよく見えますが、建築家の独りよがりなケースもあります。
窓は外部との繋がりでもあります。
それを閉じ過ぎてしまうと、街との関わりを拒否しているような気がします。
窓は街とのコミュニケーション装置!
街には、見たくないもの、見えたくないものイロイロあります。
程よい加減の窓のあり方を見つける事が、佇まいのよい建物になると思います。
上の写真のように窓が1としたら、壁を3くらいがちょうどいいと思います。
庭に面した部分には大きな窓をとり、近隣の方とのコミュニケーションをとりやすくします。
その際に庭を周辺の方におすそ分けするのもポイントです。
窓を取り付ける高さも重要です。
高窓を使い、近隣の方への視線を外したり。
地窓を使い、部屋の換気をするのに役立てたり。
近隣の方への気遣いがある建物というのも、
近隣の方とも良好に過ごせる要因になると考えます。
窓をよく考えていると思えるハウスメーカーに出会えたら、
むやみやたらに「窓をつけて」と要望を出さないほうが良いです。
室内、室外共に空間が良くなる事間違いありません。
※窓の事をあまり考えていないなぁ~と思うハウスメーカーは除いて下さいね。
瑞浪市で窓のあり方を考えるハウスメーカー
ワダハウジング和田製材株式会社
纐纈和正
