断熱性能を上げる窓②
前回、窓の性能はサッシと呼ばれる部分と、
ガラスの部分に分かれその組み合せで、
窓の性能になるとご説明しました。
↑もう一度おさらいでサッシとガラスの部分についての画像です。
今回は、サッシの部分についてお伝えします。
サッシの性能
サッシは使われている素材によって断熱性能が決まります。
良くサッシに使われる素材で性能が高い順番が
1.木製
2.樹脂
3.アルミと樹脂の混合
4.アルミ
という順番になります。
ちなみに、アルミは樹脂や木材の1000倍以上熱を通しやすい材料です。
価格の安さと耐久性や気密性が良いので、
現在では、アルミサッシが良く使われております。
しかし、アルミサッシは結露の原因になることが多いのと、
断熱等性能等級という、家の断熱性能を表す区分があるのですが、
アルミサッシでは、最高等級4を取得しようとすると、とても難しくなっています。
最近の主流は、アルミと樹脂の混合サッシが多いです。
アルミと樹脂の混合サッシは、室内側に熱が伝わりにくい樹脂を使い、
室外側に耐久性と気密性の良いアルミを使用したサッシです。
上記の写真が窓の断面です。
熱が伝わりやすいアルミの弱点を樹脂がカバーしています。
そして、樹脂サッシや木製サッシは、ガラスをとめる枠、建物に取り付けする枠、
全てを熱を通しにくい樹脂や木で作っています。
樹脂サッシや木製サッシの窓は、断熱性能がとても高くなります。
しかし、耐久性や気密性が劣るので、メンテナンスが必要になります。
樹脂サッシは、屋外部分の塗装が紫外線などで傷んできます。
10年~15年ぐらいで塗装が必要になります。
紫外線の弱い北海道や東北で普及していますが、
それでも、樹脂サッシの塗装は必要なようで、専門の塗装店があります。
紫外線の強い私達の地域では、もう少し早めに塗装が必要かも知れません。
そして、木製サッシも同様で、本物の木なので、屋外側は傷みやすいです。
こまめな塗装で木材を保護する必要があります。
紫外線、雨や風によって変わると思いますが、
2~3年ほどで塗装をした方が良いかも知れません。
もしくは、水に強い木を使うかですが、値段も高くなります。
サッシは断熱性能だけでなく、メンテナンスにも影響があるので、
良く考えて選択する必要があると思います。
ちなみに、価格は基本的に断熱性能と同じです。
高い順に並べると
1.木製
2.樹脂
3.アルミと樹脂の混合
4.アルミ
という順です。
個人的には、値段や耐久性、気密性にメンテナンス費用を考慮すると、
アルミと樹脂の混合が、私達の地域では良いのかな?と思います。
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ワダハウジング和田製材株式会社
纐纈和正
