イームズ・イームズ・イームズ②
シリーズ化しました。
「イームズ・イームズ・イームズ」
今週は第2回目という事で、先週の予告どおりにプライウッド(成形した合板)を中心とした椅子の紹介です。
イームズが成形合板を使って、家具を製作する為にわざわざ会社をつくったぐらい、成形合板に可能性を感じていたようです。
その中で、代表的な作品を写真と共にお送りします。
チルドレンズ・チェア
この椅子は、軍事用以外で初めての成形合板のプロダクツになります。
単純な形の2つを組み合わせたように見えますが、結構手が込んでいます。
椅子の強度を保つ為のアール加工や、座りやすさの為の加工などされています。
しかし、時代が子供用の椅子を求めていなかったので、ほとんど売れなかったようです。
プライウッド・エレファント
プライウッドの成形技術の遊び心から生まれました。
この他にもプライウッド・アニマルシリーズでカエルや馬、熊などもあります。
需要が少なかった事もあり、当時は販売はされていませんでした。
(現在は販売しています。)
LCW(ラウンジチェア・ウッド)
DCW(ダイニングチェア・ウッド)
体にフィットする優しい曲面や大量生産に耐えうる成形の簡易性を実現した椅子。
LCWとDCWは一見すると同じに見えますが、実は用途が違います。
LCWはくつろげるように、座の位置は低く、背と座面の幅は広くとられています。
DCWは食事がしやすいように、座面が高く、背と座面の幅も狭くしてあります。
LCM(ラウンジチェア・メタル)
DCM(ダイニングチェア・メタル)
先程のLCWやDCWの脚の部分をスチールメタルにし、軽く持ちやすくしたものです。
ちなみにLCMはニューヨークの近代美術館の永久コレクションに選ばれています。
コレクターの間では、背や座面の形状がポテトチップのような曲線を描いていることから
「ポテトチップチェア」とも呼ばれています。
次回はFRP(強化繊維プラスチック)製の椅子を紹介していきます。
材木屋ならではの家づくり
土岐市・多治見市・瑞浪市での一戸建て注文住宅
ワダハウジング 和田製材株式会社
纐纈和正
