イームズ・イームズ・イームズ⑦
「イームズ・イームズ・イームズ」
第7回目は、シンプルな椅子だが、成功したとは言い難いが名作です。
3473ソファ
シンプルなデザインにみせるために、細かなディティールにこだわった椅子。
以前紹介した、ソファコンパクトにとても似ています。
全体のフォルムやサイズが、とても近いのですが内部のフレームだったり、クッションの土台だったりに拘りがあります。
その拘りが、コストがかかる要因になった為に、生産中止になってしまいました。
ネーミングは、販売元のハーマンミラー社のカタログナンバーからそのまま使用しています。
インターミディエイト・デスクチェア
中間層を狙った作品ですが、高級すぎた椅子。
この椅子を発表した頃は、今までのイームズ作品の改良版が多かったようです。
この椅子もまさにそれに当たります。
近代化と増殖の進むオフィスマーケットをメインのターゲットにしたエグゼクティブチェアの安価版。
しかし、メインターゲット層には少し高級すぎたので、短命に終わってしまいました。
現存する固体が少ないのでいわゆる「レア」な椅子として現在は再注目されています。
チェイス
眠る事のできない寝椅子と言われています。
幅が45cmと狭く決して安らかな眠りが出来ないデザインが特徴。
ユーザーとして想定したのが、イームズ夫妻の友人、フィルムメーカーの巨匠ビリー・ワイルダー。
彼が、ちょっとした休憩をとることを考えてデザインされたもの。
ようするに、本格的に寝込んでしまうと、幅が狭いので腕が下へばたっと落ちるという仕掛けで、目が覚めると目論んだようです。
しかし、余計なお世話というもので、歓迎されませんでした。
マネージメントチェア
構造はアルミナムシリーズで座面を心地の良い柔らかいソフトパッドに変更してあります。
基本的な構造はすでにあるものを使い、座面や背もたれなど外装を換えたリノベーション作品。
リノベーションという言葉が、その当時あったかどうかわかりませんが、このような取り組みも積極的に行っていました。
ただ、外装が変われば印象も変わるというのを、体現した椅子と言えます。
以上今回は4作品です。
次週もリノベーション的な作品を紹介します。
材木屋ならではの家づくり
土岐市・多治見市・瑞浪市での一戸建て注文住宅
ワダハウジング 和田製材株式会社
纐纈和正
