住宅会社に行ったら「構造計算書を見せてください」と必ず伝えてください。
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
いきなりですが、構造計算という言葉をご存じでしょうか?
過去のブログで構造計算が重要と書いていました。
しかし、難しい言葉なので説明が必要かと・・・

簡単に説明すると
【住宅を建ててから寿命を迎えるまでの間、家族が安全で快適に過ごせるか、住宅の安全性を確認する事】
だと解釈して頂いて良いと思います。

モチロン、地震だけでなく台風の時の安全性も計算します。
そして、住宅そのものの重さや、人・家具の重さに、積もった雪の重さで住宅が壊れないかも計算します。

しかし、木造住宅では通常構造計算が行われていません。
これは意外と世間に知られていないのが現実です。
これは、建築基準法という法律によります。
資格を持っている建築士が木造住宅の設計をすると、必要な資料が省略出来てしまいます。
だから、構造計算をしなくて済んでしまう事が原因です。

一生に一度とも言われている高額な買い物。
住宅にとって最も大切だと思われる骨組み!
とても難しい部分ですし、住宅会社がしっかりやっていると信用するしかないのが現状です。

そんな時に「構造計算書を見せて下さい。」と聞いて下さい。
構造計算書が出てこれば、もしくはデータなどであれば信用しても良いと思います。
(本当に構造計算すると少なくても250~300枚ぐらいの紙の量になる事がほとんどです。)
実際の構造計算書の写真を掲載します。(弊社の場合です。)

使用する木材を決定する事から始めます。
木材により強度が違うので、とても重要になります。

柱や梁も1本1本計算します。
木材が千切れたり、たわんだり、ねじれたりする割合も計算します。

風の力や地震の力を考慮して計算をしていきます。
その際に太陽光パネルなどの重さも考慮しておく場合が多いです。
将来、太陽光発電システムを安全に載せられるようにしています。
(弊社の場合ですが…)

地震や台風に耐える耐力壁のバランスも重要です。
バランスが悪いとねじれが生じて倒壊しやすくなってしまうからです。

モチロン基礎も計算します。
鉄筋量が適切なのか、コンクリートの強度は大丈夫なのか?
などなど計算します。

書式は構造計算のソフトによって変わるので、いろいろ種類があります。
このような数字が沢山ある書類を見せてもらえたら、まずは大丈夫だと思います。
「構造計算書を見せて下さい。」この言葉は憶えておいて下さい。
モチロン計算結果が「耐震等級3」である事も確認してくださいね。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正