地震に強い家は許容応力度計算という構造計算をした耐震等級3の家
こんにちは。
ワダハウジングの纐纈です。
皆さまは地震の震度階級ってご存じですか?
震度階級とは、地震が起こった時にテレビなど「震度3」や「震度4」などと言っているものです。
この震度階級は、実は10種類あります。
気象庁のホームページに掲載されています。(下の図参照)
震度0から始まり震度7までありますが、震度5と6は弱と強があるので10種類になります。
震度6弱以上が建物が倒壊する可能性があるそうです。
そして、建物が倒壊する可能性がある地震は、平成8年4月から平成31年4月の23年間でなんと・・・
54回も発生しています。
実に、5.1ヶ月に1回のペースで発生しているのです。
大地震の発生は増えているので、地震について本気で考える必要があります。
地震に強い家を建てないと大変なことになります。

では、地震の力はどのように建物に伝わるかといいますと・・・
建物の重さで決まってしまいます。
その重さの20%が地震力になります。
もう少し分かりやすく説明すると!
痩せているこの人の体重が50㎏だとします。
体重の20%が地震力になるので50㎏×0.2=10㎏が地震力となります。
力士の体重が150㎏だとすると、150㎏×0.2=30㎏が地震力となります。
およそ3倍!重い方が地震力を沢山うける事になります。
じゃあ軽い方がいいじゃん!と思うかも知れませんが、力士は足腰がしっかりしているので倒れません。
ようするに、3倍地震力がかかるなら3倍強くしてあげれば問題ない事です。
では、3倍強くしたから問題ないかというとそうではありません。
強くする場所も考えなければいけません。
もう少し分かりやすく説明しますと・・・
電車などで、足を閉じている時に揺れると倒れそうになりますよね。
しかし・・・

足を開いていると安定して倒れにくくなりますよね。
これと同じで家を強くするのは、家の中側よりも外側を強くした方が良いのです。
そうすることで、地震に強い家になります。
これから家を建てる方は是非、このあたりを憶えておくと良いかと思います。
という事で、これらを満たすには、耐震等級3は必須です。
そして、耐震等級3を満たすには、構造計算を行わないといけません。
構造計算の計算方法にも気をつけて下さい。
一番安全なのが許容応力度計算という計算方法です。
是非、憶えておいてください。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正