新築住宅で長く暮らす為に、知っておきたい住まいのメンテナンス講座「塗り壁補修編」
今回は(ブレンド珪藻土)塗り壁の補修編を紹介です!
最近はDIY等でも使われ始めて、住まいの内装材として、多くなって来た塗り壁仕上げ!
調湿機能などもあり快適に過ごせる一方で壁紙と違い、補修や掃除などのメンテナンスをどうしたら良いのかわからない事が多いです。
そんなお悩みの解決に繋がればと思います。
目次
1.新築住宅の塗り壁工事の方法
2.ブレンド珪藻土塗り壁の特徴
3.塗り壁の補修材料
4.塗り壁の補修方法
5.直すのが難しい大きめの傷の補修方法
6.最後に
ブレンド珪藻土塗り壁の工事は、最初に塗る面の段差や継目を無くすようにパテ材やメッシュテープで下処理をし、乾かして塗る準備をします。
仕上げは、ブレンド珪藻土を鏝で塗れる程度の柔らかさに水でしっかりとダマを無くす様に練り上げて、模様を付ける様に職人が手作業で塗り仕上げて行きます。
完了後はじっくりと乾燥させる事で、塗り壁の工事が完了します。
良い点
塗り壁の仕上げは、壁紙と違い繋ぎ目が有りません。
調湿機能が有り梅雨時でもサラッとして過ごしやすい空間作りや、経年劣化によるメンテナンスが少ない事が特徴です。
悪い点
塗り壁の仕上げ工事の時に、多く含んだ水分を乾かして固めて行くので、時間を掛けて伸縮する中で、入角等や枠の際等で材料が引き合い、薄い割れが出てくる事もあります。
そんな隙間や、へこみ傷等の補修方法(メンテナンスの仕方)を紹介して行きます。
平らな面には、塗り壁と同じ材料を工務店に確認して使用するのがオススメです。
入角等の角には、同じ塗り壁の材料か、ヌリピタのアイボリー色がオススメですが
ホームセンターで400~700円ほどで売っている、内装用コークの「ノンブリード」「ツヤ消し」の項目がある、アイボリー色の物でも、ブレンド珪藻土塗り壁の入角には合わせやすいです。
平らな面の直し方は
塗り壁と同じ材料の粉に霧吹きで水を少し掛けて練り、埋める材料を作ります。
2ミリぐらいの小さい穴等は、周りを汚さない様に少しの塗り材を、穴に付けて指で馴染ませると分りにくくなります。
平らな面の少し大きい凹み傷などは
周りを汚さない様に隙間を埋めてから、周りの模様に合わせてならしていくと、分りにくくなっていきます。
光の当たり方で見えてしまう事もあるので、壁の凹凸に合わせて影の出来方を考えながら補修すると、より分りにくくなります。
入角などの角には同じ材料を隙間に練り込み馴染ませる方法と、色の近い内装用コーク材で埋める方法があります。
塗り壁と近い色の内装用コークの口先を小さく切り、周りの壁を汚さない様に、少しずつ隙間を埋めて押さえていくと、分りにくくなります。
ヌリピタのアイボリー色で直した写真です。
壁紙と違い、拭き取り出来ないので、出し過ぎには注意が必要です。
平らな面で傷などが大きくて直せない場合は、工務店に相談をして対策を考えて行きましょう。
広めの範囲を部分補修で直すと悪目立ちをしてしまう事もあるので、どうしてもキレイに直したい所は、角~角の間の壁面で塗り直しをして直す事もあります。
ブレンド珪藻土塗り壁の補修は、遠くから見た時に気にならない程度行う様にしましょう。
補修中は水分で色が変わりますが、乾くと近い色になるので、乾燥させて確認しながら行いましょう。
範囲を広げ過ぎて周りを汚さない様にする事を、気を付けて行いましょう。
次回は、ブレンド珪藻土の汚れの落とし方を紹介して行きます。
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢