新築住宅を長く快適に使う、上下水道の使い方や点検メンテナンスの方法を紹介します。
新築住宅のお引渡しが終わり、住み始めてから1年~3年程たつと、生活の環境によって、住まいの排水管などに汚れが少しずつ溜まっていきます。
実は、その汚れをそのままにしておくと流れが悪くなり、つまりの原因になる事があります。
そんな時は、マイナスドライバーを使った簡単な点検で、詰まっていないかの確認が出来ます。
建物周りの地面に15cmほどのグレーの丸い蓋があり、キッチン・トイレ・風呂など各設備と繋がる点検口があります。
開けて中をのぞいて頂くと、排水が流れるかの確認をする事が出来ます。
排水管の点検は、1年~2年ぐらいのペースが目安になります。
管内に汚れなどが貯まっている場合は、ホースの水圧で押し流すと、詰りを緩和する事が出来ます。
瑞浪市などでは、キッチン排水に防油マス(油を取るマス)がありますので、キッチンの流れが悪くなったなと思った時は、キッチン近くの30cmほどの白い丸い蓋を開けると中が確認できます。
防油マスの部品を外して、3ヵ月に1回ほど(住宅の生活環境によって、期間は変わります)掃除をしてあげると快適にお使いいただけます。
点検の前に、出来る日々の小さな使い方もあります。
キッチンでは、洗い物をする時に油で汚れた物は、ペーパーなどで拭き取り、流す油の量を減らす。
油分のある物(肉・魚・乳製品・カレーやスープ等)は冷めると固まってこびり付くので、暖かいお湯を使いながら流す。
配管洗浄材を、用法容量を守り定期的に使う等があります。
それでも流れが悪いなと思う時は、工務店にご相談頂ければと思います。
上水道が水漏れをしているかの点検は、外の水道メーターを開けて、中の青い蓋を開けて頂くと点検が出来ます。
中の銀色のコマが、使っていない時に回っているかで確認ができます。
普段と比べて水道料金が大きく変わった時は、一度ご確認お願いします。
給湯器は、電気・ガスなど機種ごとでメンテナンス方法は違うのですが、寒くなる時期には、お風呂の残り湯を暖かくなるまで、追い炊き口から5cmほど上まで残しておくと凍結防止の機能が働きます。
給湯器の配管が凍り破裂すると、目安として10万ほどのメンテンス費用や、箇所によっては部品が無くてメンテナンス出来ない・時間が掛る等が起こりますので気を付けて下さい。
給湯器は、凍結に気を付けながら、エラーの表示が出たら相談する事が重要になります。
電気給湯器(エコキュート)の触っても大丈夫な部分は、給湯器の上にある逃がし弁を四季の変わり目ぐらいに、少し開け閉めしてゴミの引っかかりを取るぐらいまでがオススメです。
それ以外は、熱湯が出て危険な事が多いので、晴れの日でも給湯器の足元が濡れていたり、近くで大きな水道工事があり、水道の色が変わる事があれば、工務店にご相談下さい。
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢