2025.05.20
住宅用語集
【高断熱住宅】

断熱性能を高めることで、夏に涼しい冬に暖かい快適な室内環境、健康リスクの低減、省エネになり、光熱費削減を実現できる。
身体もお財布も楽になり、住宅が心地よくなることで暮らしが充実し、家族の心も暖かくなる住まい。
なるべく高断熱を目指したい。
【省エネ住宅】

化石燃料の使用を抑え(=低炭素化)、温暖化抑制に貢献する住宅。
エネルギー消費量が多い給湯と暖房を抑えるため、高断熱化や高効率な給湯設備の採用が対策の基本となる。
「BELS(ベルス)」と呼ぶ省エネ性能を表示するラベル制度もある。
【長期優良住宅】

長期優良住宅普及促進法で規定された、国が定める「長持ちするいい住宅」の基準と認定制度。
「耐震性」「省エネ性」「住居環境」「維持保全計画」「維持管理・更新の容易性」「劣化対策」など
の要件を満たすと行政から認定され、住宅ローン減税(所得税、個人住民税)、登録免許税、不
動産取得税、固定資産税の税制優遇される。
任意で応募できる補助金も用意されている場合がある。
【住宅性能表示】

住宅の基本性能を10項目に分けて表示する制度。
住宅品質確保促進法(品確法)という法律で規定されている国の制度で、利用は任意。
設計段階の性能で表示方法と、住宅が完成した後の性能で表示方法がある。
性能や耐震は「断熱等性能等級」「耐震等級】といったように等級で表す。
【住宅性能表示制度の10の性能項目】

1. 構造の安定
2. 火災時の安全
3. 劣化の軽減
4. 維持管理への配慮
5. 温熱環境
6. 空気環境
7. 光・視環境
8. 音環境
9. 高齢者等への配慮
10.防犯
【省エネ基準】

国が定めた省エネ住宅を実現するための、断熱性能などの基準。
日本では2025年4月からすべての新築住宅に省エネ基準適合が義務付けられた。
国はこれまで基準を満たした住宅には税制優遇・低金利ローンなどを行い、省エネ住宅への誘導を図ってきた。
【ZEH】(ゼッチ)

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。
簡単に言うと創る電力が、使う電力の100%以上ある住宅。
高い断熱性能と省エネ設備機器の採用で使う電力を減らした上で、太陽光発電などで電力を創り、エネルギー収支をゼロ〜プラスにする。
ZEHには、ZEH+(ゼッチプラス)、Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)、Nearly ZEH+、(ニアリーゼッチプラス)、ZEH Oriented(ゼッチオリエンティッド)、次世代ZEH+(ジセダイゼッチプラス)など種類がある。
種類によってエネルギー削減量や創る電力量が変わる。
【HEAT20】(ヒートニジュウ)

断熱の有識者による民間団体(一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)の通称。
HEAT20が推奨する断熱グレードは「G1」(ジーワン)「G2」(ジーツー)「G3」(ジースリー)の3種類あり、G3が最上位の断熱等級。
【耐震等級】

住宅性能表示制度で住宅の強度を示す指標。
地震で住宅が崩壊しないよう、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表示したもので、等級1〜3まである。
仕様規定、性能表示計算、許容応力度計算と計算方法も3種類。
仕様規定、性能表示計算、許容応力度計算の順に計算が難しく、地震に安全とされている。
地震保険の割引や金利の引下げなどの優遇を受けることもできる。