2025.06.05
【補助金】子育てグリーン住宅支援事業を活用しましょう -長期優良住宅-
2025年も住宅省エネキャンペーンが始まりました。
家庭部門の省エネを促進する目的で始められた、新築とリフォームを対象にした補助金の出る事業です。
ここでは、4つの補助事業のうちの一つ「子育てグリーン住宅支援事業」について説明していきます。
大まかに言うと、決められた省エネ基準をクリアする新築住宅を建てる方が対象となります。
住宅の区分によって補助額や申請できる世帯が異なります。
新築で住宅を建てる場合は次の通りです。
住宅の区分 | 対象になる方 | 補助金額 |
GX志向型住宅 | 全ての世帯 | 160万円 |
長期優良住宅 | 子育て世帯 若年夫婦世帯のいずれか | 80万円 所有する家を解体する場合は、一戸まで20万円加算 |
ZEH水準住宅 | 子育て世帯 若年夫婦世帯のいずれか | 40万円 所有する家を解体する場合は、一戸まで20万円加算 |
・子育て世帯:2006年4月2日以降生まれの方を育てている家族
・若年夫婦:申請時点で夫婦であり、どちらかお一人でも1984年4月2日以降生まれ
・所有する家の解体は、新築住宅の施主または、親族が所有する住宅の解体工事を発注し完了する事(住所は、新築の建築地とは別でOKです)
・いずれも「グリーン住宅支援事業者」に登録している事業者と請負契約をし新築される方が対象です。
補助金を利用して新築住宅を検討をされる方は事前に「グリーン住宅支援事業者」にお問い合わせをしていただいた方が安心です。

1.長期優良住宅
長きにわたり良好な状態を保ちながら住めるようにした住宅のこと。
維持管理などメンテナンスを行いやすくし高耐久で耐震性や、省エネなどにも優れています。
長期優良住宅の認定を受けるには、認定基準を満たす必要がございます。
長期優良住宅の認定基準
劣化対策 | 数世代にわたって構造躯体の耐久性を確保できる・床下、小屋裏に点検口の設置 |
耐震性 | 耐震等級2以上(住宅性能表示制度) |
省エネルギー性 | 断熱等級5、一次エネルギー消費量等級6以上 |
維持管理 更新の容易性 | 給排水管などは取替や補修が定期的に必要となるため、点検・補修の容易さが必要 (住宅性能表示制度「維持管理対策等級3が必要) |
可変性 | 共同住宅にのみ適用:間取りを変更できるよう準備しておく(天井高2650mm以上) |
バリアフリー性 | 共同住宅にのみ適用:将来のバリアフリー改修に対応できるようにしておく |
居住環境 | 各地域で定められた良好な住環境の形成に配慮されている |
住戸面積 | 戸建は75㎡・共同住宅は45㎡以上確保、どちらも階段を含めず40㎡以上必要 |
維持保全計画 | 定期的な点検・補修計画と実施 |
災害配慮 | 自然災害の被害防止・軽減できる措置が必要 |
長期優良住宅のメリット
資産価値 | 住宅の品質が高く、性能を維持していく事から売却時に価値が高くなる可能性あり |
優遇制度 | 補助金や税制の優遇が受けられる場合があります |
デメリット
コストがかかる | 性能の基準を満たす為の施工が必要な為、コストが上がる可能性があります |
認定に時間・費用がかかる | 設計・書類作成・審査などに手間と時間がかかるため、認定までの時間がかかり、費用も発生する |
点検・修繕の義務 | 怠ると認定の取り消しもある為、義務として定期的に行う必要があります |
まとめ
・耐久性・耐震性など性能が高い為、長く安心して暮らしたい方
・資産価値が下がりにくい為、資産として家をお考えの方
長期優良住宅は維持保全計画と実施を定期的に行う必要がある為、
愛着を持って長く暮らしていきたい方に向いている住宅と言えます
※GX志向型住宅・ZEH水準住宅については別のページでお伝えいたします。
