2025.05.21
高断熱住宅用語集
【断熱】

夏や冬の外気温の影響を抑えるたま、断熱材で住宅を囲うこと。
住宅にダウンジャケットを着せるイメージ。
断熱材は、羽毛のように分散した空気を多く含むほど性能が良くなる。
住宅の断熱性能は、UA値やQ値で表すことができ、数値が小さいほど高断熱になり、夏涼しく冬暖かくなる。
省エネになり光熱費が削減できる。
【気密】

室内と屋外の間で空気が移動しないよう、隙間を減らすこと。
ウインドブレーカーのような風を通さない素材で住宅を囲うイメージ。
隙間が多いと暖冷房をした時の暖気や冷気が逃げやすくなる。
部材のつなぎ目を気密シートや気密テープなどでふさぐ。
気密性能はC値で表され、数値が小さいほど性能が高くなる。
暖冷房の効率がよくなるので、光熱費が削減できる。
【窓】

窓は外気と直接触れるため、住宅の室温に与える影響は大きく、高断熱住宅には高性能な窓
が欠かせない。
高性能窓にもサッシ(枠)の素材やガラスの枚数などに違いがある。
樹脂製や木製が性能が良いとされている。
ガラスも複層や三層が性能が良い。
【断熱性能の地域区分】

国が定めた省エネ基準は地域ごとに異なる。
全国すべての地域は「1~8」の8つの地域に指定されており、届出を行う住宅建設地がどの地域区分になるのかによって、求められる断熱性能(UA値)が異なり、達成すべき基準値が変わる。
土岐市、瑞浪市、御嵩町は5地域。
多治見市、可児市は6地域と隣接した市によっても変わる場合がある。
【UA値】

住宅全体の断熱性能(外皮平均熱貫流率)を表す数値。
外皮(壁・床・窓・屋根など外気に面するところ)を伝わり、住宅内の熱がどのくらい外に逃げるのか、外皮の面積の合計で平均した値を表す。
数値が小さいほど断熱性能がよい。
単位はW/㎡K。
【Q値】

熱損失係数を表す数値。
UA 値と同じく断熱性能の基準だが、今はあまり使われない。
壁・床・窓・天井・屋根などを伝わって逃げる熱と換気によって逃げる熱の合計を「延べ床面積」で割った数値で表す。
数値が小さいほど断熱性能がよい。
単位はW/㎡K。
【C値】

気密性能を示し、住宅における延べ床面積あたりの隙間(相当隙間面積)を表す。
隙間が小さければ熱の出入りも少なくなるため、気密性を意識した施工は大事。
数値が小さいほど気密性能がよい。
単位は㎠/㎡。
【ηAC値】(イータエーシーチ)

冷房期の平均日射熱取得率(住宅にどのくらいの日射熱が入るか)を表した数値。
一次エネルギー消費量を計算するときに用いられる。
数値が大きいほど入る日射熱が多い。
地域により異なるが、土岐市などの5地域(「断熱性能の地域区分」参照)の省エネ基準の値は
3.0以下。
ちなみにηAH値(イータエーエイチ)もあり、暖房期の平均日射熱取得率を表した数値。
【一次エネルギー消費量】

住宅で使われているエアコンやキッチンなどの設備機器が使うエネルギーを、熱量に換算した値。暖冷房、換気、給湯、そのほかの設備(家電など)それぞれで消費量を計算し、住宅全体の消費エネルギーを計算する。
単位はJ(ジュール)。