2025.10.07
リノベーションって?
リノベーション・リフォームはいずれも住宅や建物の改修や模様替えに関わる言葉ですが、それぞれ意味や規模、目的が違います。
最近は、リフォームに加えてリノベーションという言葉もよく耳にするようになったのではないでしょうか?一緒じゃないの?よく分からないとも言われますが、実は使い分けがあります。
ここでは、リノベーションについてまとめていきます。
リノベーションとは?
リノベーションは既存の住宅や建物を改築し、ライフスタイルや考え方に合わせた建物にすることです。
間取りの変更だけでなく、スケルトン(構造だけを残して全てやり替える)など、住宅や建物の根本である、断熱や耐震・耐風性を強くする工事も含まれています。


◎メリット
- 自分好みのデザインや素材にできる
- 耐震補強や断熱改修などもセットで行うと、住み心地が格段に上がります。
× デメリット
- 工事の期間が長くなる。工事によって 数ヶ月~半年程度かかる場合もあります。
- リフォームに比べて費用が高額になります。
では、メリット・デメリットを踏まえたうえで、例を挙げて詳しく見ていきましょう!
よく相談されるリノベーションを行うきっかけと内容
①ライフスタイルの変化に合わて空間をつくり直す
子供が巣立って二階が不要になった・ご両親と同居することになった
壁を撤去してリビングとダイニングを広く使いたい
増築して部屋数を増やす
②間取りの変更によって使い勝手の改善や建物の有効活用
使える収納を増やす
和室から洋室などに変更
子供部屋の真ん中に壁をつくり一部屋を二部屋にする
③建物の耐震や断熱などの性能向上
安心して暮らせるように耐震性を上げる
断熱性を上げて住み心地を快適にする
④中古住宅売却時の価値の向上・資産としての価値を向上
水廻りの位置を変更し使い勝手を向上させる
高機能化した設備を選択することにより作業効率の向上・エコ化
水道や下水道配管、電気配線のやり替え
⑤思い出などの情緒的価値を引き継ぐ
祖父母や両親と過ごした思い出いっぱいの家を大切に住み継ぎたいが痛みや住み心地は向上させたい
使えるものは活用したい
などなど既存の住宅に付加価値を付けていくことが多くなります。


リノベーションとリフォーム迷ったら?
リフォームとリノベーションのどちらを選ぶかは、次の点を考慮して決めると良いと思います。
リフォームをお勧めするのは次のように考えている方です。
①現在の家のどこがどのように不満なのか、どこを直したいのかを具体的に把握する。
耐震性に不安があるので耐震性能を上げたい・断熱性能が低く暑い寒いが耐えがたいので断熱性能を上げたい
②どんな生活がしたいのか、どんな空間が理想なのかを明確にする。
家が暗いので明るくしたい。家事を楽にしたい。年を取ってきたので暖かい家がいい。
子供を予定しているので過ごしやすい家にしてあげたい。
同居を始めるのでキッチンを広くしたい。
子供たち夫婦が孫を連れて遊びに来るので、孫が走り回れる家がいいな。
③将来的に売却を考えているのか、長く住み続けるのか考慮する。
将来、家を売って田舎に帰るなどの予定があるかどうか?
子供たちは将来、家にとどまりそうかどうか?
④どれくらいの費用をかけられるかを考える。
リノベーションは金額が大きくなりがちなため、いくらまで使おうか?
大体の目安を付けるとよいです。
例えば、断熱工事などの場合、家を丸ごと行うのか?寒さが気になる玄関・洗面室・浴室・トイレだけ、LDKのみで行うのか?どこまで行うのか、どんな方法行うのかで金額は大きく変わるので大体の目安金額を決めておくと相談もしやすくなります。
その一方で、 現在の状態を維持し、部分的な不具合だけを直したいのであればリフォームの方がおススメです。
まとめ
間取りやデザインを大きく変えるなど、今のライフスタイルに合わせた空間を作りたいのであればリノベーションがおススメです。
築年数が古い住宅や建物の場合、耐震性を向上させるリノベーションをするのに、建替えよりも費用が掛かることがございます。