インテリアコーディネーターの西山です。

突然ですが・・・
インテリアコーディネーターって何をしている人だと思いますか?

実はかなり幅広い事をしています。
インテリア産業協会が認定する資格です。
その定義は、
インテリア(内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行います。
と書いてあります。

実際資格試験の内容も様々な分野から出題される為、覚える事が多すぎてかなりパニックになっていました。
この定義の中には書いてないのですが、お庭も含まれております。



なのに建物の外観は含まれないのが不思議です。

どの業界でもだと思いますが、実際に行う業務はその会社毎に違ってきます。
弊社では、建物の外観、内装、照明、住宅設備を主に担当させて頂いてます。
あと、稀に家具もご提案させて頂いてます!


実際の業務は多くても楽しくさせていただいてます!

やっぱり詰め込むだけの試験とは違いますね。

この中から、今回も照明のお話をさせていただこうと思っています。


照明器具のお打合せの際に、何か理想などありますか?

とお伺いするのですが、わからないや特にないです・・というお返事が多いのです。

私としては、色々な照明器具使いたいなぁと思っています。
なぜかな?
これもやっぱりイメージがつきずらいのかな?
どんな物があるかわかりずらいからかな?

という訳で、今回は照明器具の種類と効果をご紹介したいと思います。

シャンデリア
リビングや天井の高い空間や吹き抜けなどに用います。
装飾性が高い照明器具です。
吊下げタイプと天井に直接付けるタイプがあります。



ダウンライトや間接照明など器具が見えにくいタイプに組み合わせることにより、1点が強調されます。

インテリアのイメージを左右するぐらいのポイントとなりますので、方向性が決まっていると選びやすいです。



もしくは、一目惚れするようなシャンデリアに出会ってしまったら、これに合うインテリアスタイルにするのも、面白いと思います。


シーリングライト

天井に直接取り付ける一般的な器具で1灯で部屋全体を照らす事が可能です。
取替が容易な点や安価な物が多いのも特徴です。



また、リモコン操作により調光(※1)調色(※2)が可能な器具もあります。

常夜灯(※3)が出来るので、小さなお子様が寝る部屋にも重宝します。

※1:光の明るさを調節する事。少しずつ暗く出来る事が多いです。



※2:色温度を調節する事。色温度とは、目で見える色の違いで、一般的に電球色、温白色、昼白色と表現される事が多いです。



※3:豆電球と呼ばれる事が多い。夜の間は常に点灯させるから常夜灯です。



天井の高さにより、目に入る位置になる場合や圧迫感が出る場合もあります。

採用される際は、ご確認ください。

最近では、間接照明のようになるタイプもあります。



余談ですが、日本では蛍光灯に慣れ親しんだ方が多くいらっしゃいます。

その為、シーリングライトで昼白色!の色が一番落ち着くと思ったり、電球色だと暗いと思われる場合があります。
目の酷使にもつながるので、こういった間接照明的な物で休憩する事も大事ですよ。

ペンダントライト
コードやチェーンで天井から釣り下がるタイプです。



大型の物と小型の物があり、大型はダイニングテーブルの上部に1灯や居室に1灯、小型はダイニングテーブルやカウンターの上に2~3灯や玄関ホールに1灯などという使用方法が一般的です。

低い位置にあかりがあり、ポイントで明るくする事が出来ます。
逆に言うと、頭に当たってしまう事や光が直接目に入る事がありますので、設置場所は綿密な計画が必要です。

デザインが豊富ですので、お気に入りの器具が見つかりやすいです。
SNS映えを作りやすいので重宝します。

ただやはり生活する為のあかりですので、明るさが十分あるのか?も重要ですよ。

また、吹き抜けにコードが長い物をポイントとして使用する場合もあります。
この場合、掃除や電球の交換も考慮してのご選定をお勧めします。



また、地震があった際には揺れます(シャンデリアもですが・・)。

小さな揺れでも振子のようになり、大きく揺れ傘の部分が壁や天井に当たり割れるという事もあります。
こちらも考慮するポイントです。
(家自体に制震装置を取り付けるという方法もあります。詳しくはお問合せください。)


ダウンライト

天井に埋め込むタイプの照明です。
配置や数により、部屋の明るさや雰囲気も変えれます。
器具自体の照らす範囲も様々で壁や壁に掛けた絵などをライトアップする事も可能です。
大きさも様々で小さい物は飾り棚の照明などにも使用されます。



元々は商業施設などで照明器具を感じさせずに、商品などにあかりをあてるために開発されたと聞いた事があります。

ですので、器具自体には色気はありません。
その分しっかりとあかりの先にある物を輝かせてくれます。


壁をライトアップの補足です。

壁にあかりを照らすと仕上材により様々な表情が現れます。
弊社でよく使用しているオリジナルの珪藻土の場合ですと、職人の塗り加減で凹凸ができます。
そこにあかりを当てると影が出来ます。
それがいい味を引き上げてくれます。
タイルも同じように陰影が出来ますので、壁にこだわった際には、照明器具と位置にもこだわりましょう!



その際の注意点は、なるべくそれ以外の物をその面に設置しない事です。

ありがちなのが、せっかくかっこよくした壁なのにエアコンがついてしまう。
さらにそのエアコンを照らしてしまう・・・
この辺りもあらかじめの計画が必要ですよ。



また、何かの理由で天井に穴が開けられないという時は、ダウンシーリングというダウンライトとシーリングライトの間のような照明もあります。

状況により使い分けをオススメしております。


ブラケットライト

柱や壁に取り付ける補助照明です。
下向き、上向き取り付け方で色々な顔に変化させる事が出来る器具もあります。



壁面を照らす事で、奥行感が生まれたり空間を広く見せてくれる効果もあります。

デザインも豊富でインテリアに合わせて選ぶことが出来ます。



ペンダントライト同様にSNS映えを狙いやすくなります。

ブラケットライトの中でもシンプルなタイプや機能的なタイプもあります。
シンプルな物はこんな感じです。

機能的な物の代表は、フットライト!



と私は思ってます・・・

センサー付きの物が多いです。
暗くなったら点灯、明くるくなると消灯というON・OFFタイプ
暗い場所で人を感知すると点灯、一定時間が過ぎると消灯という人感センサータイプがあります。
ON・OFFタイプは常夜灯の替わりとしてオススメです。
あかりが低い位置にある事により、睡眠の妨げにならないからです。



また、ダウンライトですと、常夜灯に出来ないので追加する事をオススメします。

人感センサータイプは、ローカにオススメです。
夜中に目覚めてしまい、トイレやお水を・・という時に役立ちます。
フットライトに近いのですが、非常灯です。



こちらは、普段はフットライトのON・OFFタイプと同様な働きをします。

災害等で電力が停止した際のプラスα機能があります。
電力が供給されない時は、内蔵している乾電池であかりが点灯します。
そして、コンセントプラグがついておりますので、そこから抜くと携帯できます。
つまりは、懐中電灯と同じ役目が出来ます。
充電ではないのが、若干残念ですが、サイズ感などを考慮すると、かなり優秀です。
27年前の阪神淡路大震災で懐中電灯がなく避難が困難だった事から商品開発が始まったそうです。
その為、弊社のモデルハウスでは、玄関に設置しております。
避難の際に高い確率で通る場所だからです。


また、寝室に設置して夜中に起きてしまった際に懐中電灯として使用していただくのもいいですね。

スポットライト
天井、壁どちらにも設置できる照明器具です。



絵画やインテリアを直接照らすのに有効です。

この直接照らすを可能にするために、首が動かせるものが多いのも特徴です。
ただ、絵画は特にですが、照明焼けをしてしまう可能性があります。
美術館などで最近使用される照明器具は、こういった事も考慮した作りになっていたり、配置の加減で、絵は見やすいが直接当てないなどの工夫がされています。



一般家庭では、そこまでを求められないと思いますが、好きな絵=大事と考えると少し考慮した方がいい部分です。

また、細い光か広い光どちらが必要か?で選ぶ器具が異なります。
この辺りは、難しい部分になりますので、ぜひプロにご相談ください。

スタンドライト
部屋のコーナーやテーブルサイド、ベッドサイドに置く補助照明です。
背の高さや形など様々な種類があり、オブジェ代わりにしてもオシャレです。



照明業界では「”タスク&アンビエント”にしましょう」と言われます。

その際に役立つのが、スタンドライトです。
タスク&アンビエントをわかりやすくいうと、全体を若干暗くして、手元をしっかり明るくする事です。



タスクは、馴染みがある方も多いと思いますが、仕事や課題という意味です。

アンビエントが周囲やぐるりと取り巻くとい意味があります。
タスクの周囲という意味で、この言葉が出来たそうです。
どうせカッコよくしたいからでしょ?って思いましたか?
これは、かなり有意義な手法なのです。
大きく2点あります。
1点目は、周りを少し暗めにして手元だけが明るい方が集中力が上がるから。
これは実験もなされていて、テストの回答率も上がるそうです。



2点目は省エネです。

大きなあかりを作るには、それなりの電力が必要ですからね。
ただ、ネックなのはやはりスタンドライトだと思います。
床に置くとお子様やペットが危険やコンセントに刺すタイプが多いのでコードが這うのは危険。



とりあえず置くのは嫌。と言われる事も多いです。

あと大半の場合がコードに付いたスイッチで入り切りするタイプが多いので、めんどくさい。
実は、弊社モデルハウスでもスタンドライトを取り入れましたが、誰もスイッチを入れてくれず点灯してない事が多く、いつの間にか押入に追いやられてました・・・


最初の図には記載できませんでしたが、照明器具というか手法としてオススメを2点ご紹介です。

間接照明
天井や壁の一部に切り込みを入れたり、段差を作り、その間に照明器具を設置する。



また、家具の下や上、後ろに照明器具を設置します。



照明器具が見えないのが鉄則です。

とにかくカッコイイ!

一見暗いのでは?と思われがちですが、実はすごいのです。
実際は無駄な影が出ない分、読書などがしやすくなります。



余談ですが、しっかり照明器具を付けたのに暗いなぁ・・・

の原因は、照明器具の明るさのバランスが悪いという事もあります。
先日雑貨屋さんでスマホに取り付けるライトが意外と明るく、気になったので手に取りました。
あかり面を下向きにした際の明るさが知りたく、下に向けるとあかりがどこかに行ってしまいました。
まさに同じ現象です!
上部にある照明が明るい為に、それより暗いあかりはかき消されてしまうのです。



とても晴れた日に外で懐中電灯を点けると、点灯しているかどうかわかりづらいのと一緒です。

また、そんな日の方が、影が強く出ます。


この強い影の中は暗いですよね?
これが、しっかり照明を付けたのに、手元が暗く感じる現象の正体です。
何事もバランスが大事ですね。

話を戻しまして、間接照明です。
間接照明は、かなり計算して付けないと本当にカッコ悪いです。
新築計画時であれば、そこも計画出来ますので、早めにご検討される事がおすすめです。
例えば、照明器具を棚の下に付けます。



床が反射する物(大理石にような光沢がある物)ですと、照明器具が写り込んでしまいます。



こういった素材によっても見え方や明るさが変わってきますので、ご注意ください。

ダクトレール(ライティングレール)
こちらは、照明器具に電気を送る為の物です。
スポットライトやペンダントライトを付ける事が一般的です。



メリットは、簡単に照明器具の位置が変えれる事です。



また最近の照明器具は、切れた際に器具ごと交換しなければならない物が多いです。

そんな時も、自分で交換できます。
レール自体は天井か壁に取付可能ですが、壁に付ける場合はカバーが必要となります。
器具を取付ける場所には、電気が流れており、指などを突っ込んで感電するのを防ぐためです。
その他にもホコリが溜まり、火災になるのを防ぐ目的もあります。

 



また、電気を通さないフックを利用するとグリーンなどを飾る事もできます。



注意点としては、取付けられる重量などの制限がありますので、使用方法などご相談ください。

照明器具にこだわると、雰囲気が良くなったり、機能的になったりといい事が沢山あります。
注文住宅ならば、計画的に作り上げる事が出来ます。
ぜひお好みのスタイルをみつけご相談ください。

ワダハウジング和田製材株式会社
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西山志津江