2025.12.18
家づくりで防ぎたいお金にまつわるトラブル
こんにちは!
ワダハウジング和田製材株式会社
家づくりプランナー
加藤卓巳です!
このブログをご覧いただいている皆様は、注文住宅をお考えの方も多いかと思います。
私の日々の業務は営業(家づくりのプランナー)として、お客様とのお話の中で、住宅を建てていただくお手伝いをさせていただいています。
住宅業界に入ってマンション事業や戸建事業に携わり、現在までの間に1850組を超える方々とお話をして参りました。

ここでは、その中で多くの方々から頂くご質問やご不安な事に対して、私がご説明しているアドバイスをお伝えしていきます。
もちろん持論満載でありますので、共感できる部分できない部分があるかとも存じますが、少しでもお役に立てて頂けると嬉しく存じます。

今回は「家づくりで防ぎたいお金にまつわるトラブル」です。

1.要注意項目3選
①見積書
②資金計算
③追加工事費
上記の3つはチェックするポイントです。

1-1.見積書
建物建設費で必ず目にする見積書について。
計上されている項目や細分化されているかは建設会社によって違いがあります。
この見積書ですが、最初にチェックするのは【建物基本建設費】のベース仕様がどのようなものなのか?
弊社を例にしますと、建物建設費の中に確認申請費や設計料、現場管理料などの項目は含まれおりません。
建物基準に関しては3LDK+畳コーナー UA値0.46相当 耐震等級3など一定の性能値も金額に含みます。
また自然素材の塗り壁、天井までのフルハイトドア、無垢の床材なども建物基本建設費に含みます。
宣伝みたいになってしまいましたが、各社このような【基準】を持って【建物基本建設費】を計算する場合が多いです。
(設計事務所に依頼するなど0から見積を組み立てる場合以外)
ですので、先ずは【建物基本建設費】の中にどの程度の内容が含まれているかをしっかり理解するようにして下さい。

次にオプション工事費になります。
上記の【建物基本建設費】に含まれない物はすべて【オプション工事費】になります。
(下屋や平屋建て工事など付帯工事などオプション工事費の内容を分ける場合もあります。)
オプション工事に関しては細かくチェックが必要になる項目になります。
要望が反映されているか?
数量は合っているか?品番まで入っているか?
などの確認が必要になります。
また見積書に関しては提示してもらう頻度も重要になります。
毎回提示してもらえるのが一般的ですが頻度が少ない建築会社もある為、予め提示頻度を確認してもらう事をおすすめします。

1-2.資金計算
資金計算は見積書と混同しがちですが外構費や諸経費など含んだ家づくりにかかる合計金額を提示するものになります。
(見積書と資金計算1枚でまとめている建設会社もあります。)
ここでのチェックポイントは
・必要になるかもしれない経費が予算取りしてあるか?
・外構費や水道工事費は見積書が添付された金額であるか?
・銀行ローン、火災保険、登記費用など諸費用の項目に漏れがないか?
1つ目の必要になるかもしれない必要というのは地盤改良工事費や産廃土処理費など調査をしたり工事が始まってみないとわからない費用になります。
こちらは実価格が提示できない為、予算取りがされているかが重要になります。もちろん費用負担がなければラッキーですが必要になった場合は予想外の出費になってしまいます。
中には【調査後お見積り】や【都度お見積り】などの項目にされているケースもありますのでご注意ください。

2つ目は見積書が取得できる場合の費用計上についてです。
外構工事費や水道関係の費用については事前に見積書を取得することが可能です。
タイミングは建設業者により異なりますが、できれば早い段階で提示してもらえると良いです。
特に外構費については現場調査後思わぬ出費がかさんだり、仕上外構分までの費用の見方が甘く、思ったような外構ができなかったり‥。
家づくり全体を考えた場合に外構も提案してくれる業者を選ばれると失敗が少ないかもしれませんね。

3つ目は住宅ローンなどの家づくりとは別の諸経費になります。
住宅ローンの項目での注意点は保証料とつなぎ融資費用。
登記に関しては、住宅ローンの借り入れタイミングにより登録免許税の減税が受けれない可能性があるので確認をしてください。
また火災保険についてはエコノミーという一番金額の低い商品で予算取りされている場合もあるので注意が必要です。

1-3.追加工事
最後に追加工事費についてです。
「請負契約後に金額が大きく上がってしまった」という話を聞いたり、WEB上で見られた事がある方もいらっしゃるかもしれません。
こちらを防ぐ方法は主に3つ。
・そもそも打合せより請負契約先行の建設会社を選ばないこと
・上記の見積書、資金計算の注意点を留意し進めること
・万が一の出費に備える予備費を資金計算に計上すること

1つ目の請負契約先行については正直お客様に取って何もメリットがないと考えています。
(個人的にですが)打合せを進めていく中で金額の増減がありますし、申請する証明書なども変わってくるかもしれません。
そもそも打合せ前に、お客様のご要望が全て汲み取る事ができればベストですが、なかなか難しいと思います。
請負契約を打合せ前に行う建設会社様には、理由を確認して不安を解消しておく事が必要になります。
2つ目は前2つでお伝えしました【見積書】と【資金計算書】の内容を十分留意しながら進めて頂く事になります。
3つ目は【予備費】です。
聞きなれない方も多いかと思いますがこの【予備費】を見ておくことが追加工事に対応する上で非常に重要になります。
特に請負契約先行の場合はより重要になります。
オプションが増えたり工事が始まってから分かる費用負担が思った以上に大きくなる可能性もあります。
弊社では打合せ後の請負契約を行います。
それでも50万円~100万円程度の予備費は資金計算に計上させて頂いています。

2.最後に
今回は【家づくりで防ぎたいお金にまつわるトラブル】をお送りしてきました。
家づくりでお金のトラブルは実に多くの方が経験されています。
トラブルひとつで楽しい家づくりが楽しくなくなってしまう事もあります。
「とは言ってもどんな資金計算が良いのか分からない。」「必要な費用の項目が分からない。」などございましたらお話をお聞かせください。
あなたにあったアドバイスをご提供できればと思います。

※詳しくはホームページから無料相談で承ります。



ワダハウジング和田製材株式会社
・宅地建物取引士
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・住宅ローンアドバイザー
・省エネ建築診断士
加藤卓巳
