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瑞浪市で建築を考え中の方に贈る地縄工事の方法

瑞浪市で建築を考え中の方に贈る地縄工事の方法

瑞浪市で建築を考え中の方に贈る地縄工事の方法

工事現場の管理やメンテナンス等を担当する
工務課、植松達矢です。
注文住宅の工事についての事を
色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。

今回は地縄張り

家を建てる前に縄で建築予定地に設計図通りに位置出しを行い、工事業者と共有・確認する作業と、位置出しに使える昔ながらの知恵を紹介します。

行う時期としては、地鎮祭を行う前や家の解体が終わって土地が平らな状態になった頃に、施工を行う工務店などの施工業者が行います。

◆地縄張に使用する道具

・杭やピン
家の角の位置出しに使用します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

・巻き尺とメジャー
境界線と家の間の距離を出したり、家の長さを確認するのに使用します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング
瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

・ロープや紐
昔は縄を使用していましたが、近年ではビニール紐等を使います。
地縄の家の壁になる直線を出すのに使用します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

・金槌
杭やピンの打ち込みに使用します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

※水平確認用の測量機器(業者用)高級です。

・オートレベル(敷地の高低差の確認)
土地の水平高さを見る機械、家の基準の高さと現状の高さを比べて、土工事で行う土の出し入れの量を確認します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

・アルミスタッフ
大きなメモリの書かれた、金属製の大きな定規です。オートレベルと合わせて高さの確認に使用します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

・トランシット(より精度の高い角度の確認用)
直角や直線を確認する機械で、角度の計測やレーザー光で直線の確認が出来ます。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

◆地縄を張る前の準備

まず現地に行く前の準備、図面の段階で家の外周の数字、縦①と横②から対角線(斜めの線)③を出します。

出し方の式は「√(①×①)+(②×②)」①と②の二乗の数を足して出来た数を√(ルート)の中に入れると対角の数③が出るのでこれで地縄の準備完了です。
例:縦が7000㎜:横は5000㎜だと(対角)は8602.3㎜〜になります。

正方形の場合のみ、長さ×√2でも出せます。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

最近では便利な世の中になって、インターネットで対角線の出し方を調べると①と②の2辺の入力のみで対角の計算ができて、アプリにも近い事が出来る物がある様です。

◆現地に着いてからの作業

家の位置を出すには、配置の基準(境界杭)と敷地の境界線(杭同士の間の線)が必要になります。
まずは家の平行基準になる境界線を出して、杭から家の壁までの距離を出す。

ブロック等が家と境界の間にある場合は、境界からブロックの距離を差し引いた数字を元にする場合や、ブロックの内側に代わりの基準線を設置する事もあります。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

その位置から直角に、決めた距離に従って家の角の位置を1カ所出してピンを打ちます。

※直角の出し方
①直角三角形(3・4・5)の倍数(6・8・10)を使って、直角定規「オオガネ(大矩)」(※でっかい定規)を作り直角を出す。
②平方根(√)1.41421356「ひと よ ひと よ に ひと み ご ろ」を使って、基準線と基準点を元に小さい正方形1000㎜(1M)の対角で出た直角の線を延長する。
③境界から同じ距離と、1カ所目のピンから家の壁の長さ分を結んだ所に2カ所目のピンを打ち位置出し。

出し終えたら1と2のピン同士の間に、家の壁の基準になる線が一つできます。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

最後に2つのピンにゼロを合わせて家の基準になる「もう一つの距離」と「対角線」が合わさる所で、残りの2カ所を出していきピンを打つと家を作る基準の四角形が完成です。

L字型やコの字型などの変形した家の場合は、本体の四角形の線から同じように距離と対角線を結んで位置出しピンを打ちます。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

全ての位置を出し終えたらビニールヒモ等で打ち終えたピンの間を繋ぎ、地縄張り(家の位置出し)完了です。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

※途中で直線が遮られる場合は基準点を増やして、違う対角を使って数回に分けて出す事もあります。
家作りの基準になる物なので確認をしっかりと行いながら設置します。

◆敷地の高さ確認

地縄(家の位置出し)完了後は、高さの基準になるレベル出しです。
普段は専用の道具、オートレベル(水平を見る道具)を使用します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

スタッフ(5㎜毎にメモリの付いた伸縮出来る長い棒)を使い高さを出します。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

あらかじめ決められた(道路の鋲やマンホール等)の高さが変わらない基準「BM(ベンチマーク)基準点」と、地面や外周のブロック等の高さを比べて、その差から「GL(グランドライン)地面の高さ」を出してブロック等に高さを記入します。

高価な道具になるので簡単には入手できません。
それでも高さを知りたい時には身近にある簡単な道具を使って行える方法をご紹介。

◆昔ながらの高さ出しや豆知識

必要な物はメジャー・巻き尺・スケール(長さが見られる物)

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透明なホース(長い物)

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漏斗・じょうご(ホースに水を入れる時に便利)

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上の3点があると実は大まかに水平を出すことが出来ます。

方法は漏斗と透明なホースをつなぎ、水溜め側の高さが記入したい高さをまたぐ辺りで動かない様に固定して水を入れてから、基準になる高さにホースを合わせてホースに目安の線を記入すると準備完了。

※この時ペットボトル等を代用する場合は、ひっくり返した容器の底に穴を開けて真空にならない様にしてください。

後はホースの先から水をこぼさない様に、高さを比べたい所に持っていき、ホースの線に水の高さを合わせて壁側にも線を記入。
その線からそれぞれの高さを比べれば、基準になる地面の高さを出す事が出来ます。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

水が重力で水平になる原理を使った方法で、実は昔から使われていた方法になります。

建物の位置や高さを出すと地盤改良や基礎工事、水道工事などの準備が完了です。
位置出しの方法や高さの出し方は、知っておくと身近な道具で手軽に出来ます。

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

自分で四角い何かを作って取り付ける時や、工事をする場所の確認をする時にも使えるので、気になる方は是非試してみてください。

「3・4・5」と「1.41421356」=「ひと よ ひと よ に ひと み ご ろ」や、水の水平器などの昔からの知恵は、物作りが好きな方は覚えておくと便利です。

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瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介する
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢

瑞浪市で家作りの基準になる地縄工事を紹介するワダハウジング

初投稿 2023.12.21
    2025.06.21


改修  2025.10.20

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