2025.12.13
家の顔「玄関」を快適にするポイントは!
こんにちは!篭橋です。
私は、親しい方の家でも初めて伺う家でも、訪問するときはドキドキしながらインターホンを押します。
小物の置き方、観葉植物、ウェルカムボードの選び方など、住む人の考え方や生活のこだわりを「玄関」から想像することができるからです。

玄関は家族の個性もですが、住んでいる場所によって、望まれるスタイルが変わります。
都会になるほど防犯性の高い玄関やスペースを有効に活用した玄関リフォームが求められるケースも多く、地方になると広い玄関を望まれる方も増えてきます。
玄関は、その土地に住んでいる暮らしに直結する大切な場所になります。
こちらのブログは、玄関の役割やデザイン、機能、リフォームの工夫などのポイントとともにご紹介します。

玄関、家の顔としての玄関。
外観の中でも玄関は目立つものです。

素材や色、形にこだわると家、本体の印象が変わります。
・木を使ったナチュラルな印象
・金属素材でシャープな印象
・ポップなカラーで明るい印象
など、住んでいる方の個性がわかる場所になります。

目次
玄関防犯の視点
玄関は防犯面でも重要です。
玄関は窓に続いて2番目に不審者の侵入がおおく全体の3割ほどの侵入をゆるしています。
玄関から侵入する不審者の中には、外部からの視線を欺くため、仕事で訪問しているサラリーマンのように装って侵入するケースもあります。
周囲の人から不審者だと気づかれにくく、発覚までに時間がかかることがあります。

その間に犯人が逃走してしまう可能性が高く、捕まりにくい傾向だそうです。
鍵やロックの種類、人感センサー つきの照明などで安心を高める工夫をしましょう。
外からの視線が集まりやすい玄関では、留守かどうかがわからないように宅配ボックスを設置し、配達された荷物が見えないようにするなどの対策が防犯に効果的とされています。
最近ではネット通販をご利用する方が多くなっています。
玄関先に置き配の荷物が置いたままになっていると留守が一目でわかります。

宅配ボックスがないご家庭で、在宅中でも置き配の荷物が届いたことを気が付かずに玄関先に荷物が置いたままになっていたら・・・
それを見て、この家は留守だと勘違いした不審者が家に入ってきたら・・・
かえって怖いことになりますね。
ちなみに、ポストに新聞やチラシがたまっていると、留守であることがわかってしまいます。

長期間留守にする場合は、配送を一時停止してもらうよう、事前に連絡しておくとよいでしょう。
郵便局さんは「不在時の配達停止サービス」なるものがあります、こちらを利用するのも安全のために良い方法です。
見た目にもポストに新聞やチラシが溜まっていないほうが、すっきりしますね。

玄関収納
玄関収納の重要性
玄関収納は、家族の靴や傘、コート、趣味の道具、子どもの外遊び用品など、日常的に使うアイテムを整頓して収納できることが大切です。
「定 物 定 位置」を決めてすっきり収納できていれば、玄関の印象も大きく変わります。
収納計画次第で、生活動線や家事効率も大きく向上します。

靴の収納
・家族全員分の靴を収める下駄箱は、棚の高さが調整できると便利です。スニーカーやブーツ、サンダルなど高さの異なる靴もすっきり収納可能です。
・靴が置いてある場所をお客様に見せたくない場合は、扉付きのデザインを選ぶと玄関ホールがすっきりします。
・最近は靴以外のものも収納できる「シューズクローク」が人気です(ベビーカー、コート、傘なども収納可能)
・便利グッズ:靴の湿気対策にはシリカゲル入りの除湿マットや、靴の型崩れ防止のシューキーパーを活用できます。

傘やコートの収納
・雨の日や荷物が多い日には、傘立てやコート掛けの場所も重要です。
・玄関土間の動線を妨げない位置に収納を設置すると、濡れたものを家の中に持ち込まず、汚れを防げます。
・玄関の広さがない場合は、壁面収納やフック式収納を活用すると効率的に収納できます。
・便利グッズ:折りたたみ傘専用フックや、コート用の伸縮式ハンガー、傘の水切りトレイを使うと清潔で整理された玄関にしましょう。

趣味・外遊び道具の収納
・ゴルフやサッカー、野球などの道具も、玄関土間収納なら安心して置けます。
・外でついた汚れが気になるものや、かさばる荷物も玄関に置けると便利です。
・大きな荷物が届いた際に一時的に置ける場所があると、生活がスムーズになります。
・収納アイデア:可動式棚や収納ボックスを活用すると、季節や用途に合わせて柔軟に対応できます。

小物収納
・マスク、鍵、防犯ブザー、配達用印鑑など、外出時に忘れやすいものは玄関の目につきやすく取り出しやすい位置に収納すると便利です。
・小物専用の棚やトレーを設置すれば、迷わず使える玄関になります。
・工夫例:小引き出しに仕切りトレーを入れ、家族ごとに収納スペースを分けるとさらに整理が簡単になります。

収納スタイル
造作の大容量シューズボックス
・壁面全面に設置することで、大量の靴を収納可能です。
・家族が多い、靴が多い、おしゃれで靴の数が増えがち、見た目をすっきりさせたい方に最適です。

可動式棚で自由にカスタマイズ
・ブーツなど高さのある靴や、子どもの成長に伴う靴のサイズ変化にも対応可能。
・家族のライフステージに合わせて高さや形を調整できるため便利です。
土間収納
※土間収納、シューズクロークともいわれています。
・ベビーカー、趣味・アウトドア用品、スポーツ道具、ペット用品、コート類などをリビングに持ち込まず収納可能。
・「ゼロ動線」とも呼ばれ、便利な収納場所です。
・収納テクニック:ボックスやラックを組み合わせて「使用頻度別」にゾーニングすると、出し入れがさらにスムーズになります。
ファミリー玄関
・来客用と家族専用の玄関を分ける設計。
・家族用は収納を充実させ、来客用はすっきり見せることで生活感を出さずに済みます。
・家族用玄関を2WAY動線にすると、玄関から廊下・LDK・洗面室・洗濯機へ直接移動でき、家事効率や生活効率が向上します。

収納方法
3定管理を決める
「何を、どこに、どれだけ置くか」を明確にすることで、物の位置が決まり整理も簡単になります。
置く場所も工夫してみましょう。
・子どもの靴 → 取りやすい高さ
・来客用スリッパ → 動線の邪魔にならない位置
・コートや帽子 → ハンガーパイプ設置
・小物(鍵・防犯ブザー・印鑑など) → カウンター内の小引き出しに設置
見せる収納 & 隠す収納
すべてを隠すと使いにくく、見せすぎると生活感が出ます。
・「ファミリー玄関」は家族用と来客用が分かれているため、家族用が多少雑然としていても来客用はすっきり。
ファミリー玄関でない場合は、位置などを整えると、すっきり片付きます、例えば
・頻繁に使う靴 → オープン棚
・たまに使うアイテム → 扉付き収納
・子どもの学校用品 → 取り出しやすい高さ
バランスよく整えましょう。
玄関収納の工夫
・シューズクローゼット、傘収納、コート掛けなどを工夫すると片付いた玄関に。
・家族用と来客用で動線を分けると、すっきりして快適です。
・便利グッズ例:収納ボックス、仕切りトレー、吊り下げバッグラック、折りたたみ式靴ラックなどを活用するとさらに効率的です。

玄関収納のリフォーム
玄関収納リフォームの利点
・玄関がすっきり片付き、印象が大きく変わります。
・靴・傘・カバン・鍵・コートなどを玄関にまとめておくと、朝の準備が玄関で完結。
・お子様の学校用品の忘れも減り、生活動線がスムーズに。
・十分な収納があるとリビングや廊下に荷物を置く必要がなく、家全体がすっきり片付きます。
玄関収納リフォームの注意点
「物の量と種類を把握」
・まず物を全部出して棚卸しすること。
・思ったより物が多く、収納が足りないことはよくあります。
「動線を考える」
・収納を増やしすぎると動線が悪くなり、使い勝手が低下。
・扉の開閉スペース、ベビーカーの出し入れ、家族がすれ違う幅などをチェック。
「採光・換気」
・収納力を増やすと玄関が暗くなることも。
・明かり窓、ガラス入り玄関ドア、照明追加、換気対策も検討。
・玄関収納は、家族の生活パターンを想像して設計すると、毎日の片付けや動線がぐっと快適になります。
・収納の工夫や便利グッズを活用することで、整理・整頓が習慣化し、生活全体がよりスムーズになります。

デザイン
耐久性と見た目の両立
玄関は屋外と屋内の境目であるため、素材選びを含め見た目も大切です。
・木製ドアは温かみがあり人気がありますが、メンテナンスが必要です。
・アルミや樹脂製は耐久性が高く、扱いやすいのが特徴です。
明るさと開放感
採光窓やガラスパネルを取り入れると、自然光で明るく、開放感のある玄関になります。狭い玄関でも光を取り入れるだけで圧迫感が減ります。
あえて、外からの気配を感じないために採光窓などのいれない玄関をお望みの方もいらっしゃいます。
こちらは好みの問題になりますね。

バリアフリー
高齢者や子どもの安全を考えた玄関も注目されています。
段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床材など素材をふくめて工夫が大切です。
家は、住んでみると、こうすればよかったと思うことがでてきます。
ここからは、玄関のリフォームについて部位ごとにお話しします。
ご参考にしてください。

玄関の床は、自分たちが思った以上に家の印象を変えます。
また土足で歩く場所として耐久性や掃除のしやすさも重要です。
玄関の土間(土足で歩く場所)の床材の種類は、タイル、コンクリート、モルタル、天然石、フロアタイルなど種類は豊富です。

種類の特徴
「タイル」
色やデザインの種類は豊富です。
和風からモダンまで様々な対応ができます。
耐久性が高く、水濡れや汚れに強いです。
丈夫で、土足での使用も適しています。
滑り止めの加工がしてあるタイルもあり安全面も安心です。

「コンクリート」
頑丈で、無機質なスタイリッシュな印象を与えます。
コストを抑えやすく、クールな雰囲気を演出できます。

「モルタル」
コンクリートと同様にシンプルで現代的な雰囲気になります。
玄関に使われるのはもちろんですが、玄関までのアプローチに使用されるなど、施工性が比較的行いやすい素材になります。

「天然石」
大理石・御影石などあります。
照明の反射で空間を広く見え高級感があります。
注意点として、種類によっては水や汚れが染み込みやすく、手入れに専用の洗剤が必要なときがあります。

「フロアタイル」
塩化ビニルでできたタイル状の床材で、お値打ちでデザイン性が高くDIYにも向いています。
傷や汚れへの耐性も比較的高く扱いやすい素材です。

おしゃれな玄関
「家全体の雰囲気に合わせる」
・木を使ったナチュラルな家なら天然石や落ち着いた色のタイル
・モダンな家ならコンクリートやグレー系のタイル

「色で印象を変える」
明るい色は開放感を、暗い色は落ち着いた印象を与えます。
「機能性も考慮する」
デザインはもちろんですが、安全性として滑りにくさ(防滑性)、機能面として掃除のしやすさといったことも考慮しましょう。
玄関の床の掃除方法
素材によって掃除方法は異なります。
ここでは一般的なタイルや石材の場合をお伝えします。
手順としては、
①掃き掃除: まずはホウキや掃除機で表面のホコリや砂利を取り除きます。
②水拭き・デッキブラシ: 落ちにくい汚れには水を撒いてから、濡らした雑巾やデッキブラシで擦ります。
③洗剤の使用: 黒ずみやシミがひどい場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダ、または専用の玄関掃除用洗剤を使用して汚れを分解させます。
④乾燥: 最後に乾拭きをして、窓を開けてしっかり乾燥させます。
床をこだわると玄関の印象ががらりと変わり素敵な玄関になります。

玄関に「手洗い場」
感染病の蔓延と共に衛生環境を整えたいと玄関近くに手洗い場を設置したい方が増えています。
・帰宅後すぐ手が洗える
・子どもの手洗い習慣づけがしやすい
・来客にも使いやすい
こちらおしゃれな陶器の物もありますし、洗面台などを設置される場合もあります。
どちらも、おしゃれで素敵なものがたくさんあります。
より美しく快適な玄関を目指しましょう。

玄関ドアのリフォーム
玄関ドアの塗装や交換には、見た目が美しくなるだけでなく、耐久性や防水性、防腐性が向上するメリットがあります。
まずは、玄関ドアを塗装するか交換するか、どちらが適切かを確認しましょう。
ドアの状態をチェックしてみてください。
・表面の傷や色あせが軽度ならば「塗装」でもいいと思います。
・歪みや腐食、断熱性能の低下のときは「交換」を検討してください。

玄関ドアの塗装
玄関ドアの塗装を行うことのメリットとして
・玄関ドアの塗装で家の印象を変えることができます。
木製ドアは、経年による色あせや汚れがあっても、塗装によって美しく仕上がります。
・玄関ドアを専門の塗料での塗装リフォームは、見た目を整えるだけでなく、耐久性・防水性・防腐性も向上させます。
外気にさらされる玄関は雨や紫外線による劣化が進みやすいですが、塗装することで長持ちする玄関になります。

玄関ドアのコスト
・玄関ドアを新しく交換するのに比べると、塗装はコストを抑えたリフォームができます。
・色や質感を変えるだけでも家の印象が大きく変わるため、手軽に美しくしたい方はおすすめです。
ただし、耐久性や防犯性など機能面を重視する場合は、玄関ドアの交換も検討するとよいでしょう。

玄関ドアの交換
「玄関ドアの交換のメリット」
玄関ドア自体を新しいドアに交換をするのも人気です。
とくに防犯性や断熱性を向上させたい場合は最新の玄関ドアに交換するのが効果的です。

「玄関ドア交換をして防犯性能の強化」
最新の玄関ドアには、高性能ロックや防犯ガラスを採用した商品があります。
空き巣や不審者の侵入リスクを減らすことができ、都市部の住宅では安心のため交換しているかたもいらっしゃいます。

「玄関ドア交換のメリットとして、断熱性・気密性の向上」
古いドアは隙間風や断熱性能の低下がある場合があります。
新しいドアに交換することで、断熱性・気密性が向上し、冷暖房効率の改善や光熱費の節約にもつながります。
性能だけではなく、玄関ドアを変えることでデザイン性の向上になり、おしゃれな外観になります。
・ドアの形状や色、取手のデザインを選び直すことで、家の印象を大きく変えられます。
・ガラスパネルを取り付けるなり、明るいカラーを選ぶことで、玄関に開放感や採光も可能です。

工務店さがし
「工務店さがしから考えてみましょう」
ご家庭によって生活環境が違います。
玄関は家の顔であり、機能性も必要な重要な空間です。デザイン、収納、防犯、動線などを工夫することで、家族も来客も快適な玄関空間になります。
プロ目線でアドバイスや相談にのってもらえる工務店さんをさがしましょう。
日常の小さな工夫から、リフォームや改善のアイデアまで、玄関はさまざまな工夫で暮らしやすくなります。
玄関は、家の印象を深く感じ取れる場所で住んでいる人の印象を左右する大切な場所です。
来客にとって、この家の方はどのように暮らしているのだろうと想像できる印象を与える場所であることはもちろん、家族にとっては、「我が家に帰ってきた」という安心を感じられる場所でもあります。
工務店は家づくりのプロです。
それぞれのご家庭にあった玄関!暮らしやすさの提案をしてもらいましょう。


ワダハウジング和田製材株式会社
篭橋和子
