2026.04.01
高気密・高断熱住宅の春の住まい方。住まい方で快適さと光熱費に差が出ます!
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
一級建築士など多数資格を持っています!
春風が心地よい季節になりましたね。
そんな春は「住まい方」ひとつで快適さと光熱費が大きく変わる季節です。
高気密・高断熱住宅は「春の住まい方」ひとつで、その後の夏の快適さや光熱費に大きな差が出ることをご存じでしょうか?

特に、2026年4月使用分以降で電気・ガス料金支援の政府補助が終了します。
これにより、4月使用分(5月検針分)からは全社的に料金が値上がりする見込みです。
高気密・高断熱住宅にお住まいの方、あるいはこれから高気密・高断熱住宅を建てようとしている方にとって、春はとても大切な時期になります。
目次
1. 【日射編】「軒(のき)」や「庇(ひさし)」があっても油断は大敵!
夏と違い、春の太陽は少し低い位置を通ります。
高度にしておよそ55度になります。
そのため、夏の日差しを遮るための「軒」や「庇」があっても、窓から熱い日差しが室内に入り込みやすくなります 。

- 3月〜4月:まだ寒さが残る時期は、カーテンやロールスクリーンを全開にして日射しをたっぷり取り入れ、「天然の暖房」として活用しましょう 。
日射しがなくなったらカーテンやロールスクリーンを閉じて、暖かさを持続させると、より暖房代を浮かすことにつながります。

- 5月〜:暑さを感じ始めたら要注意です。
外付けブラインドや外付けのシェードを使い、日射しが室内に入る前に遮るのが、冷房代を浮かすコツです 。
外付けのブラインドやシェードがない場合は、カーテンやロールスクリーンでも少し防ぐことができます。
室外側なら8割、室内側なら4割日射しをカットできます。

2. 【換気編】窓を開けるときは「風の通り道」を意識して
外気が気持ち良い日は、積極的に窓を開けて通風を楽しみましょう 。
ただし、ただ開けるだけでは不十分です。
効率よく風を入れ替えるにはコツがあります。

- 窓の開け方:風が入ってくる窓だけでなく、その反対側(可能であれば対角線上)の窓やドアも開けて、家の中に「風の通り道」を作りましょう 。
その他に、風が入ってくる側の窓を少しだけ(5〜10cmほど)開け、出ていく側の窓を全開にすると、気圧の差で風の勢いが増し、より風が通りやすくなります。

- 花粉対策:花粉や黄砂で窓が開けられない時は、24時間換気システムを活用すれば、窓を閉めたまま新鮮な外気を取り込めます 。
24時間換気システムには、外気を取り込む「給気口」にフィルターが設置されています。
フィルターの清掃は必須ですが、このフィルターが花粉や黄砂を物理的にキャッチしてくれます。
熱交換タイプの24時間換気システムの場合は「送風モード(熱交換をしないモード)」を利用すると、熱交換器を通さずに直接外気を取り込むため、春先の涼しい空気をそのまま室内に取り込めます。
熱交換素子を動かさない分、電気代を抑えたり機器への負担を減らすことにも繋がります。

3. 【排熱編】高性能ゆえの悩み「オーバーヒート」に注意!
高気密・高断熱住宅は「一度温まると冷めにくい」という特徴があります 。
水筒などと同じで「魔法瓶」のような構造をしているため、一度中に入った熱が外へ逃げにくくなっています。
春の強い日射しで日中に部屋が温まりすぎると、夜になっても熱がこもる「オーバーヒート」が起きることがあります 。

- 対策:室内に熱がこもったと感じたら、夜間や早朝の涼しい時間に窓を開けて、しっかり「排熱」しましょう 。
昔の家は隙間風があったため、夜間に自然と冷えましたが、今の住宅は気密性が高いため、窓を開けたり換気システムを工夫したりしない限り、昼間の熱がそのまま残り続けます。

- 裏ワザ:「地窓(低い窓)」と「高窓や天窓(高い窓)」を組み合わせて開けると、温度差によって熱い空気が上から抜け、より効率的に排熱できます 。
また、気温が高い日はカーテンやロールスクリーンを全開にしないで、半分程度にすることで日射しが入る量を調整でき、室温が上がりすぎるのを防ぐことにつながります。

春の快適な暮らしの第一歩は、「まず室内の温湿度を知ること」です 。
高断熱住宅は外の影響を受けにくい分、室内の状況を正確に把握することで、エアコンを点けるべきか、窓を開けるべきかの判断がしやすくなります 。
ぜひ、おしゃれな温湿度計をインテリアに加えて確認してみてください。

4.【まとめ】春を快適に過ごすポイント
春を快適に過ごす3つのポイントは
- 日射のコントロール:4月までは「日差しを取り入れ」、5月からは「日差しを遮る」ことで暖冷房エネルギーを節約する 。
- 効率的な通風:窓は「入口」と「出口」をセットで開け、花粉時期は換気設備を賢く使う 。
- こまめな排熱:高気密・高断熱住宅特有の「熱のこもり」を防ぐため、地窓や高窓を活用して熱を逃がす。
以上を意識して快適に過ごしてくださいね。



ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
・既存住宅状況調査技術者
・JBN省令準耐火構造資格者
纐纈和正
