2025.08.21
瑞浪市の木を沢山使った木造注文住宅の床の造作工事を紹介!

工事現場の管理やメンテナンス等を担当する
工務課、植松達矢です。
注文住宅の工事についての事を
色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。
住宅の造作工事が始まると沢山の材料が入り住宅を作り上げて行きます。
造作工事は住宅を作る中で一番作業の範囲が広い工事。
おもに下地や床・壁や天井・棚などを取り付ける工事の事を言います。
今日はその中から床工事の紹介です。

床工事は、上棟前に床下地の養生で貼ったフィルムを剥して床の工事が始まります。
床板を並べた際に板の幅に合わせて割付を行う事で、小さい幅の床材が部屋の角に来ない様に調整できます。
床を張る為の基準の線を下地の剛床板に位置出し。

割り付け完了後は、住宅の窓際や部屋角などの端から順番に床材を並べて止めていきます。
床板の角にはサネと言う凹凸があるので、サネ同士を噛み合わせる様に順番に部屋の角から床板を設置して行きます。

無垢床の板を止める時は隙間にスペーサーを挟みながら床を貼る準備。
床を貼る季節の湿気に合わせて0.5ミリ~1ミリ程の隙間に調整しながら、スペーサーを入れて順番に床を止め付けます。
床を止める際には硬化後に少し柔らかさを維持するボンドを床の裏面に塗り、サネの凸側に40㎝間隔ほどで(ネイル)細い釘を斜めに打ち付けて床板を固定。

部屋の角から順番にムク床を並べて止め付けて行くのですが、途中で柱などに床板が当たる所も出てきます。
その時は壁に貼るボードの下に隠れる範囲で4ミリ〜7ミリ程、柱と床の隙間を開ける様に床の加工をして貼って行きます。
これは湿気の多い時期に柱や床が伸縮して、それぞれが大きくなった時に床同士や柱と押し合う事を防ぐ為です。

木もつかず離れずのギスギスしない適切な距離関係が必要になって来ます。
床板の種類は床を張る新築住宅の部屋の用途や、工務店と決めた仕様により使う種類が変わります。

今回は主な部屋は長さが181㎝×幅が9㎝のムク床。
水回り等の部屋は長さが182㎝×幅が45㎝のフィルムを貼った、水に強い床材を使用しています。
ムク床は触り心地が良いのですが、水分を多く含むと伸縮や痛みの原因になってしまう為、用途に応じて使い分け。

床工事が完了するまでに使う無垢床の枚数は、仮に1階を18坪の広さとして総2階の建物とすると合計で600枚ほどの枚数になります。
沢山あるムク床をコツコツ一枚ずつ止めていく事で、ムク床の仕上げを行い床工事が完了。

完了後は養生材を取り付けて、汚れや傷などが付かない様に床材の保護を行い、次の工事に進めて行きます。
最近では12cm幅や大きい幅のムク床も出て来ていて、幅が大きくなる事で400~450枚程に床板を貼る枚数を減らせて施工性の改善や、貼った際の印象などが違う商品も出てきています。


瑞浪市で木材を沢山使った注文住宅を建てる
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢

初投稿 2022.03.10
改修 2025.08.21