2025.07.20
インテリアコーディネートは俯瞰で見る事が重要!

こんにちは。
インテリアコーディネーターの西山でございます。
弊社の場合、インテリアコーディネーターとしてお客様と、お打合せを大きく分けて2回行わせていただいております。
1回目は、請負契約までに基本的な仕様を全て決定していただきます。
その打合せをさせていただいております。
この内容はまた別の機会にお話したいと思います。
そして、2回目はと言いますと窓周りの装飾です。

窓周りの装飾を決めよう
以前に建築した弊社のモデルハウスを例にしてご説明いたします。
この時のモデルハウスは、内装イメージがかなり固まっており窓周り装飾のスタイルは、ほぼ決定している状態でした。
でも色でかなりイメージが変わってしまいます。
ついつい窓周り装飾の事を考えていると、目立つようにというかメインにしてしまいがちです。
でも今回は、雑貨や家具が主役。
影でいて引き立ててくれるような色にと、考え方をシフトチェンジ。

こんな事を考えていると、ちっともまとまらない!
なんでだろう・・・?

迷った時は、いったん冷静になろう
部屋の中には、何があるのか?
ソファと照明がグリーン
床がウォールナット色
天井の一部も木材が貼られる
そして、ところどころに黒

グレイッシュなグレージュかグリーンかなぁとサンプルを用意していました。
グリーンも纏まりはあるけど、ちょっと主張するかな?
やっぱりグレージュで行こう!

と決めかけた時に「あれ?」と不安がよぎりました。
クロスは何色?
そうなのです。
今回の壁は久しぶりのクロス!
しかもワダハウジングでは、今までクロスは白。
塗り壁の際も白一択。
お客様のご要望があるとアクセントクロスでした。
白=ノーカウント的な扱いなので、すっかり忘れていました。
色の数は少なめがまとめやすい
今回のお伝えしたい事にも繋がりますが、本当に一部のインテリアコーディネート以外は、色数を縛らないと纏まりが悪いです。
この一部とは、おもちゃ箱をひっくり返したようなイメージです。
この場合は、あえて沢山の色でしかもビビットなのが◎です。

でも多くの場合は、落ち着いた感じ。
そうなると数を押さえる、系統を合わせるなどが必要となります。
先ほど、白は数に入れないと言いましたが、本当は入れてください。
ただ邪魔はしない事が多いので、そこまで気にしなくても纏まってきます。
さて本題に戻しまして
クロスはグレージュ
でも茶が強めのグレージュ


カーテンがクロスの上に乗る訳なので、ここを見落としていたのはキケンでした。
早速、クロスのサンプルの上にカーテン生地のサンプルを重ねてみる。
やっぱりグリーンは主張が激しすぎる・・・
自分の新築住宅なら断然ありなんですけど、今回はモデルハウス。
目的が違うので除外。

そしてソファーが届きビックリ!
思っていたグリーンと違っていたので、カーテンのグリーンを除いていて正解でした。
でも、照明器具は手配が済んでおり、これだけちょっとした残念ポイントです。
面積が小さい為、救われました。
家具も自分で選んでいれば起きないミスですが、ネット通販などで画像のみの場合は、同じ現象が起こるかもしれませんのでお気をつけください。
グレー系で3つ候補
しかし、この時点で私の中では2択でした。
ただ、見積もりが届いておらずこの2択が高額になってしまった時の保険です。
見積もりを確認し無事2択となりました!
ここで、また重要な見落としに気が付きました。

図面を読み解く
窓と階段がとても近くにあるり、ここ干渉してしまう。
(干渉とは・・・材料同士がぶつかったり重なったりする事です)

着工前は少し慌ててたので、完全な見落としです。
建築中は何度も現場を見てるのに気がついてませんでした。
やっぱり今、気にしているや決めなきゃいけない事じゃないと見落とすのだなぁと改めて思いました。
自分の中で色々な葛藤。
スタイルを変える?
ここまできて?
開閉方法変える?
これが一番無難?
でもそうするなら逆だよなぁ・・・
余計に干渉する・・・
う~ん・・・
現場に行ってみるか

開閉方法変えるのありかも。
干渉する側は、絶対に邪魔だし・・・
など、あれこれ考えていましたが、今回はレースのみでしたのでさほど気にならなく済みました。
そして肝心な生地は2択から選びましたが、内心では最初から決まっていた気がしました。

新築住宅は決める事がいっぱい
リビングのカーテン決めるだけにこんなに時間を費やしてしまったのですが、他に3部屋決めなくてはならないのに!
慌てているのに楽しくなってしまいました。

主寝室と洋室2部屋。
洋室2部屋は双子コーデにしようと思っており、照明器具を色違いにしていました。
クロスは、この2部屋は一緒。
1部屋はお客様との打合せ室として使用予定。

照明器具は、水色とホワイト。
打合せ室がホワイトにして、少し落ち着きを持たせよう。
それにブラインドを合わせて・・・
よしよし


照明器具選ぶ時、クロス気にしてなかったなぁ。
よく同じ色になったものだ・・・(反省)
寝室もお客様とのお打合せ室に使用します。
クロスはグレージュ。
家具はシルバーというか濃いグレー。
照明は黒。
ここの照明も、最終慌てて決めたけど、なんかまとまりそうで良かった・・・
インテリアコーディネートは計画的に
これが、皆様への教訓です。
かなり落ち着かせた部屋になりました。

ついつい、その物が一番よく見える物を選びがちなのです。
でもそれをしてしまうと、合わせた時にバラバラで纏まらない!
これは、本当にありがちな事です。
私も一瞬やってしまうんですよね。
冷静になり、全部をまとめて俯瞰で見る事が本当に必要です。
好きな色がありまして
その色をクロスで「どーん」ともってきたくなる気持ちはとてもよくわかります。
でもその色がビビットであればあるほど、ちょっと待った!です。
どうしてもの場合は、ラグや小物でポイント使いにしましょう。
そうする事により、落ち着いたまとまりのある空間になるはずです。
マイホームが落ち着いた空間であれば、落ち着いた生活が送れます。



ワダハウジング和田製材株式会社
・インテリアコーディネーター(171085A)
・ライティングコーディネーター(6202090)
・照明コンサルタント(425046-27)
西山志津江
