2026.01.30
同じような断熱性能の家なら、住み心地も暖かさも同じになるのでしょうか?
代表取締役社長の和田浩志です。
自然素材でつくる心地よい空間
住む人に優しい木の家づくり
をしています!
こんにちは!
ワダハウジング和田浩志です。
今は、一年で最も冷え込みが厳しい時期ですね。
みなさんも、朝、車のフロントガラスが凍っていたり、通勤途中の冷たさに身震いする毎日ではないでしょうか。

我が家でも毎朝、妻が「あんた、暖かくして行きや!パッチ履いたか?」と言います。なので私もパッチが欠かせません(パッチ=ヒートテックのタイツのこと。パッチって関西弁らしいですね!)。
さて、前回(12月)のブログでは、資材高騰の中でも「家の寿命」に関わる構造や素材の質は絶対に落とさない、という私たちの決意をお伝えしました。
今回は、その続きとして、今の時期に大切な「家の暖かさ」について、少し踏み込んだお話をしたいと思います。

最近、住宅業界の広告などを見ていると、どこもかしこも断熱性能の「数値」の話ばかりになっています。
「断熱等級6(G2グレード)以上」「気密性能C値0.5以下」
これらは確かに、暖かい家をつくるための重要な指標です。私たちワダハウジングでも、この数値は「標準」として当たり前にクリアしています。
しかし、あえて言わせていただきますと、2026年の今、これらの性能値は、住宅業界では「当たり前」になりつつあります。
どこの会社も「高気密・高断熱」をうたっていて、性能数値だけを見れば、どこも似たような「横並び」の状態です。みなさんも、どの会社にしたらよいか、わからないのではないでしょうか?

では、同じような断熱性能の家なら、住み心地も暖かさも同じになるのでしょうか?
答えは「NO」です。
ここで差がつくのが、「設計力(パッシブデザイン)」です。
もう少し具体的に言いますと、「太陽の日射に対して素直に設計する」ということです。

いくら分厚い断熱材で家を包んでも、それは「魔法瓶」と同じです。魔法瓶は保温性は高いですが、それ自体が熱を発するわけではありません。中が冷たければ、ずっと冷たいままです。
家を暖かくするには、「熱源」が必要です。
エアコンなどの暖房器具ももちろん必要ですが、強力かつタダ(無料)で使える熱源「冬の日射」を使わない手はないです。
私たちが重要視している「パッシブデザイン」とは、風通しを良くするといった曖昧な話ではありません。

冬は、太陽の日射を室内に最大限に取り込み、それを逃さないこと(冬は日射を取得する)。
逆に夏は、強烈な太陽の日射(年々、強烈になってますね)を室内に入れないこと(夏は日射をさえぎる)。
これを、土地の形状や周りの建物の状況に合わせて、一棟一棟、綿密に設計することです。
例えば、冬の晴れた日。南側の窓からたっぷりと日差しが入る家は、昼間なら暖房が要らないほど暖かくなります。

窓ガラスから入ってきた熱エネルギーは、床や壁に蓄えられ、夜になってもほんのりと暖かさを維持してくれます。
これができている家と、ただ窓を小さくして断熱性を高めただけの家では、光熱費(電気代)も体感温度も天と地ほどの差が出ます。
逆に、これらを考慮せずに「ただ窓を大きくしました」という家は、夏場に地獄を見ます。
夏の高い位置からの強烈な日射をさえぎる「軒(のき)」や「庇(ひさし)」が設計されていないと、家の中が温室のように暑くなり、冷房の効きが非常に悪くなってしまいます。

また、東や西からの日射は、夏場は低い位置から入ってくるので、窓が大きいと朝や夕方もすごく暑くなります(実は、夏場の朝・夕は、北からも日射が入ってきます)。
「高断熱の家と説明を受けていたのに、冬は意外と寒いし、夏はめちゃくちゃ暑い!」
といった声を聞くとしたら、それは性能値の不足ではなく、この「日射に対する設計(パッシブデザイン)」が考慮されていないことが多いです。
ワダハウジングが目指すのは、カタログ上の性能値(スペック)競争ではありません。

この土岐(東濃)の地で、実際に住む人が「快適だ」と感じ、かつ「光熱費」というランニングコストを最小限に抑えることです。
そのために、私たちワダハウジングは設計に手間暇を惜しみません。
敷地や太陽の動きを読み、「この窓の配置なら、冬は日射取得でき、夏は日射をさえぎることができる」「この角度なら冬の光は奥まで届く」「この軒の出なら夏の日差しはカットできる」という理由をを持って窓の配置や屋根の形状を決めます。
デザイン優先で軒を無くしたり(今は箱みたいな家が多いですね)、意味もなく窓を大きくしたりすることはしません。
「冬場は、太陽を暖房器具として利用する」「夏場は、太陽から家(ヒト)を守る」

言葉にすれば単純なことですが、これを高い断熱・気密性能と掛け合わせてカタチとして設計するのは簡単なことではありません。
しかし、これこそが、地域に密着してこの地の気候風土と向き合ってきた私たちの技術だと思っています。
これから家づくりをされる方は、住宅会社に行ったら「UA値(ゆーえーち、断熱性能のこと)はいくつですか?」と聞くのと同時に、こう聞いてみてください。
「御社は、この敷地において、冬の日射取得と夏の日射遮蔽(しゃへい)をどう考えて設計していますか?」と。
性能値は、お金を出して性能の高い断熱材・分厚い断熱材を使えば上げられます。
ですが、「太陽に素直な設計」は、その土地を知り、住まい手の暮らしを考える「設計力」がないとできません。

私たちは、流行りの「美辞麗句」で飾り立てることはしません。
ですが、「1月でも、昼間は暖房を止めてポカポカと過ごせるリビング」「真夏でも、木陰のような涼しさを保てる室内」。
そんな当たり前の幸せを、確かな技術で提供いたします。
もし、今のお住まいの寒さや、光熱費の高さにお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
新築はもちろん、今のお住まいでも、窓の改修や断熱リフォームによって「熱の出入り」をコントロールすることは可能です。
まだまだ寒い日が続きます。
どうぞ暖かくして、健康にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいませ。
本年も私たちは、実直に正直に、良い家をつくってまいります。



ワダハウジング
和田製材株式会社
〒509-5142
岐阜県土岐市泉町久尻9-3
0572-55-3103
一級建築士
省エネ建築診断士(エキスパート)
住宅ローンアドバイザー
代表取締役 和田浩志
