2025.12.07
新築住宅の上下水道を快適に使う為の点検メンテンス法
工事現場の管理やメンテナンス等を担当する
工務課、植松達矢です。
注文住宅の工事についての事を
色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。
寒くなって来てあったかいお風呂が恋しい、大掃除の時期になってきましたね。
新築の注文住宅で行う日常生活の中で、1年～3年程たつと住宅の排水管には少しずつ汚れが溜まり、そのままにしておくと詰まりの原因に。
年1程度の簡単な点検やメンテナンスで、キッチンやお風呂に給湯器・流れる先の排水管までを、安全に使う為の点検やメンテナンス方法のご紹介です。
目次
上水道の点検
上水道の水漏れ点検は、外の水道メーターの蓋を開け、中にある青い蓋を開けて頂き点検。
中にある銀色の回転するコマが、住宅で水道を使っていない時に止まるかで確認できます。
普段と比べて水道料金が大きく変わった時は、メーターの目視点検で水が漏れているかの確認ができます。
良くある漏水の原因
屋内では、トイレのタンクや止水のパッキン・シンク下の止水栓金具やパッキンなどの劣化。
屋外では、屋外水栓や給湯器・露出配管の凍結や日差しや風雨などによる劣化があげられます。
水漏れの修理に関しては専門業者への依頼になります。
下水配管の点検
下水配管の点検では、マイナスドライバーを使った簡単な点検で、配管内が詰まっていないか確認が出来ます。
住宅周りの地面には排水を流す配管の点検の為に、グレー色で15ｃｍほどの丸い蓋がありキッチン・トイレ・風呂など各設備と繋がる箇所や配管を曲げる箇所に点検口があります。
蓋の隙間にドライバーを差し込み、蓋を開けて管の中をのぞいて頂くと、排水がちゃんと流れるかの確認をする事が出来ます。
排水管の点検目安としては、1年～2年ぐらいのペースになります。
配管内に汚れ等が溜まっている場合は、軽い詰まりならホースの水圧で押し流す事で、配管内の詰まりを緩和する事が出来ます。
キッチンの排水点検
キッチンは排水先やシンク下のS字トラップの詰まりが原因として多く上げられ、外のマス蓋を開けて中から水を流す事で中か外どちらが原因かの確認ができます。
屋内での原因
配管内の汚れの蓄積や、S字トラップ内に2～3センチ程の物が詰まる等で起ります。
配管内の汚れは、お湯で温めながら洗浄剤を使う、手の届く範囲はブラシで掃除をします。
シンク下のSトラップは底に回してとれる蓋があるので、バケツなどで受けて詰まった物を掃除します。
コンタクトやボトルの蓋・スーパーボール・歯ブラシカバー・クリップ等が出た事も、トラップの掃除をした際は水漏れ防止の為、締め直した後で水を入れて漏れが無いか必ず確認を行いましょう。
それでも流れが良くならない場合は、水道業者に依頼をして排水管を分解して詰まりを取り除きます。
屋外での原因
配管内の詰まりや空気圧による物で、管内の掃除やマス蓋に通気を取り付ける事で解消される事が多いです。
近隣の瑞浪市など、一部地域ではキッチン排水に防油マス（油を取るマス）を付ける為、キッチンの流れが悪くなった時は外の30ｃｍ程の白い蓋を開けて確認。
防油マスの部品を外して、3ヵ月に1回程（住宅の生活環境で期間は変わります）掃除をしてあげると快適にお使いいただけます。
点検の前に、できる日々の小さな使い方でも掃除の量は変わります。
普段の洗い物をする時に、油で汚れたお皿などをペーパーで拭き取り、ゴミとして捨てる事で流す油の量を減らす。
油分のある物（肉・魚・乳製品・カレーやスープ等）は、冷めると配管内にこびり付くので温かいお湯を使いながら流す。
汚れの層が厚くなる前に、定期的に用法容量を守り配管洗浄剤を使うなど。
それでも流れが悪いなと思う時は、工務店にご相談いただければと思います。
トイレが流れない場合
水が出ない場合は、機械部品の故障が疑われますので、メーカーのメンテナンスを手配します。
水が出る場合は、配管の詰まりになる為、昔ながらのラバーカップを使うと解消される事が多いです。
先の部分に水を入れて空気を抜き、排水口に押し当てて押し引きをすると詰まりが引き抜かれ流れが解消します。
完全に排水管が詰まっている場合は流れない為、業者手配になります。
給湯器の点検やメンテナンス
給湯器は、ガス・電気（エコキュート）・ハイブリットなどの種類があり機種ごとでメンテナンス方法は変わってきます。
・エコキュートは、貯湯の為の大きなタンクと（室外機のような）湯沸かし機械の給湯器です。
その間を繋ぐ配管の保護材が太陽の日差しなどで弱っている場合は、霜や冷気の防止でタオルを巻きビニール等で防水すると寒い日の凍結軽減につながります。
・ガス給湯器は、ボイラーのついた給湯器で下の配管が見える場合は、風を当てない様に配管の保護をして凍結を軽減します。
・ハイブリットは、ガスと電気の合わせたもので、カバーで囲われて一体になっている物が多いです。
寒い地域では、配管に凍結防止用のヒーターを取り付けて凍らない対策も行います。
特に寒くなる11月中旬～2月末までの時期には、温かくなる時間まで、お風呂の湯張り口や追い炊き口から5cmほど上まで残しておくと凍結防止の機能が働きます。
最近の給湯器は賢いので、おおよそ-2℃になると寒さを感知して凍結防止機能が働く事があります。
お湯が湯張り口まで無い場合はリモコンに雪だるまの表示が出る機種もあります。
もし寒さで凍り給湯器や配管の故障が起こると、目安として数十万のメンテンス費用や、時期の重なりでの遅れが起きる事があります。
10年を超えている場合は、廃番や部品不足でメンテナンス出来ない事がありますので凍結には気を付けてください。
晴れの日に出来る点検には、給湯器下の土間が濡れていないか確認します。
濡れている場合は寒暖差の伸縮による金具の緩みや、給湯器周りでの水漏れの可能性もがある為、近くの工務店にご相談ください。
近くで水道工事があり、水道水の変色など続く場合もご相談ください。
給湯器やお風呂周りの掃除
エコキュートのタンク上にある圧力の逃し弁を、四季の変わり目に少し開け閉めをして、タンク内の不純物を流す。
お風呂の中の掃除では湯張り口の掃除が重要になります。
浴槽内の網目が付いたキャップや中の吸い込み口にホコリが溜まると、上手く吸えずに湯量の感知機能がエラーを起こし、給湯が止まってしまう事がありますのでブラシなどで定期的に掃除をしましょう。
寒くなると追いだきを使う回数が増えてくるので、使用頻度に合わせて1ヶ月～3ヵ月ほどに1回は配管洗浄を行いましょう。
お風呂の追い炊き口から5cm程水ほど高く湯水と薬品を入れて循環、アカや汚れなどを落とした後で水を入れ替え、もう一度洗浄や追い炊きを行いキレイな配管でお風呂を楽しみましょう。
その他のお掃除・メンテナンス
換気扇の清掃は換気扇を止めて、換気扇の中やフィルターの引き抜き行いホコリを取ります。
掃除の目安は乾燥機の機能を多く使われる場合は2ヵ月に1回程、あまり使わないなら半年に1回は掃除をしましょう。
コーキングや壁・床のパネルなど
お風呂を使った後で周りに飛んだ洗剤などを、シャワーで洗い落としてから浴室の温度を下げて乾燥させるとカビや汚れが付きにくくなります。
大掃除のオススメ季節
実は年末以外よりもオススメの本当の季節があります。
昔からの習慣で年末に大掃除をするイメージがありますが、水回りの掃除、実はお盆などの夏休みに行うのがオススメです。
なぜなら水回りの汚れには油汚れや温度で固まるものが多く溶けやすい。
濡れてもすぐ乾き干しておいても凍らないなどがあります。
連休になりやすいので、まとまった日にちが取りやすい等。
熱い時期だと臭いは出やすいですが、ついた汚れが落としやすくオススメです。
それ以外にもお引渡しでお渡ししている説明書に、住まいのメンテナンス方法や簡単にできる清掃方法等がたくさんの事が書かれていますので、気になる方は一度目を通してみると良いと思います。
土岐市の注文住宅で役立つ上下水道の点検方法！
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢
2022/10/10 投稿
2023/11/21
2024/03/21
2025/12/07 改稿
