2025.07.21
土岐市で注文住宅を建てる工務店が住宅工事の様子を紹介!

工事現場の管理やメンテナンス等を担当する
工務課、植松達矢です。
注文住宅の工事についての事を
色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。
土岐市で行った注文住宅の上棟時の様子や住宅の内装を作る工事を紹介!
まずは、住宅の骨組みを作り上げる上棟の工事を紹介します!
上棟当日の朝は工事の開始前に、職人達と工務店の監督が現場に集まり朝礼。
工事のスケジュールや現場・近隣などの注意点を全員で共有してから工事が始まります。
工事が始まると搬入しておいた梁や桁などの横架材(横向きに寝かせて使う床材などの荷重を受ける木材)を配り、次は柱立て。

ある程度番号の割り振られた柱を立て終わるとクレーンで木材を吊り上げ、組み立てを開始して行きます。

この時木材に書かれた番付(いろはにほへと)と(1234567)など、文字と数字の組み合わせ(い1)など、使い場所が決められた繋ぎ目に合わせて組み立て注文住宅の骨組みを作ります。

1階の組立てが完了して2階の床剛板(床)の工事が出来る頃には、2階で使う柱や梁などの木材を2階の床にクレーンで運び、2階の組み立て準備が完了。

2階も1階と同じように組み立てを行っていきます。

2階が組み終わると小屋組み(屋根を支える部分)を作る工事の開始です。

屋根を支える木材の母屋や住宅の一番高い所に使う木材の棟木、切妻等の屋根の際に外側を斜めに登る木材の登り梁や屋根組で使う短い柱の束を組み立てていきます。

小屋組みが完了する頃には12時近くなる為、キリが良い所でお昼休憩です。

お昼からは屋根下地の工事開始。
屋根の板を支える木材のタルキを止めて行きます。

ここまで出来ると住宅の形がほぼ出来上がり住宅の形が分かり易くなります。

タルキを止め終わった所で、野地板(屋根の下地板)を吊り上げて屋根上に搬入。
1枚ずつ板を配りながらタルキに止めていきます。

板を止め終わると屋根の防水材を設置。
布にゴム材を染み込ませた材料のルーフィングを、水下から順番に重ねながら貼って行きます。
棟(住宅の一番上)まで貼り終わると、木材で飛ばないように押さえて上棟作業が完了です。

屋根の防水まで進むと15時半頃に、最後に片付や雨養生をおこない、上棟の工事が完了します。
完了後は住宅の一番高い所に棟札を取り付け、これからの工事の安全や施主様の家族の繁栄などを祈願し2礼2拍手1礼。
すべて終わると16時半ごろになり、最後に全員で集まり締めの会。
締めの会は小規模に行い、工事のお礼や事故なく無事に終わった事を話し、お疲れ様でしたとその場を締めて1日の工事が完了になります。

上棟が終わると翌日から10日ほどは、様々な業種の職人達が入り住宅を作る工事を行います。
引き続き構造の補強工事と合わせて、水道や電気・防蟻にサッシ・防水や断熱など様々な工事を進めて行きます。
構造の補強が終わる頃には、住宅の内装を作る造作の開始です。
工事の中盤になると木材を使う下地工事が完了し、壁や天井を形作るボード工事が始まります。
まずは天井の工事!
天井工事は石膏ボードのサイズに合わせて木材の骨組みを作り、3×6(182cm×91cm)サイズの石膏ボードを加工して天井まで運び、一定間隔にネジで止め付けて行きます。

ボードサイズの3×6は、在来工法で多く使われる尺モジュールと言う規格のサイズで、規格を統一する事で生産から取り付けまでの無駄をなくす事が出来るのです。

尺モジュールは日本の建築で昔から使われている数字1尺(30.3㎝)を、外国のcmとのずれの少ない3倍の数字3尺(91㎝)のサイズで基準にした単位です。

柱などの間隔も3尺の広さを基準に立てる位置を決めています。
天井のボードが貼り終わると次は壁の工事。

壁は天井の高さに合わせて複数のサイズの材料を使います。
横幅は柱に合わせた3尺(91㎝)を基準に、長さは天井の高さに届くように
6尺(182cm)だと3×6で「サブロク」
8尺(242cm)だと3×8で「サンパチ」
9尺(273cm)だと3×9で「サンキュウ」(このサイズだけ感謝しているみたい)など…。
大きな物だと3尺×10尺(303㎝)の「サントウ」まであります。

それぞれの部屋の高さに合わせた材料を職人が天井の高さに合わせて加工。
骨組みの木材に決められた間隔で、1枚当たり40本前後のネジを止めて行きます。

住宅造りでは規格サイズを元に工事をする事で、費用や時間・加工で出るゴミなどを減らした、エコな住宅作りをする事が出来るようになります。

壁の工事完了後は棚板などを取り付け、残すは仕上げの工事。
完成まであと少し、安全作業でしっかりと工事を進めていきます。


土岐市で2階建ての注文住宅を建てる工務店
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢

初投稿 2022.02.10
2022.03.24
改修 2025.07.21