2025.05.07
土岐市で木を沢山使った丈夫な住宅の工事を紹介!

工事現場の管理やメンテナンス等を担当する
工務課の植松達矢です。
注文住宅の工事についての事を
色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。
土岐市で行った新築住宅を作る工事の様子を紹介していきます。
まずは土地と住宅を繋ぐ基礎を作る工事の紹介です。

基礎は骨組みを組み立てる工事やコンクリートを流す工事、その間には日常生活で使うお湯や水道の配管を通す為にスリーブ(配管を通す筒上のもの)を入れる工事をおこないます。

基礎の骨組みの工事では、異形鉄筋と言う凹凸の付いた10mm〜13mm程(外径だと11mm~14mm)の太さの鉄の棒を組み合わせて丈夫な骨組みを造っていきます。

丈夫な基礎を造る為には、工務店ごとに作る図面の指示にある鉄筋の呼び径「D10やD13」などの「Dは太さ」や「@150」などの「@は間隔」を基準に設置。

骨組みの工事が終わるとスリーブ工事を行います。
スリーブ工事は基礎(住宅の床下)に、風呂やキッチンの配管が基礎を通り抜ける箇所に合わせて必要な太さの筒を入れる工事です。

新築住宅の基礎にスリーブを入れる時には、おもに100Φ用の太さまでは補強筋を入れ無くても強度を保つ事が出来ます。
ただし基礎自体の強度を保つ為には、鉄筋を切らずにスリーブ同士を密集させないようにする事が必要です。

ですが配管を通す経路によっては鉄筋を切らなければいけない場合があります。
その時は切断する鉄筋の太さを元に入れる補強筋のサイズ決め。
「(D径×40)+(切断長さ)+(D径×40)」の補強を近くに入れる事でコンクリートと一体になり強度を保つ事が出来ます。

鉄筋同士を繋ぐときにも(D径×40)は基準になるので、コンクリートを触る機会のある方は覚えておくと便利な基準になります。
完了後は、設置した鉄筋が正しく配置できているかの検査を行い、無事に合格するとコンクリートを流し込む工事にうつります。

基礎工事は骨組みをしっかりと作り、季節に合わせて強度を調整したコンクリートを流し込む事で、4週間程じっくりと時間をかけて硬化した強い基礎が完成。
基礎工事の完了後は、上棟の準備で土台組や資材の搬入を行い、上棟当日を迎えて行きます。
上棟当日は朝一番に職人達と集まり、その日の注意事項やスケジュールを共有して準備が出来ると、上棟工事の開始です。
工事が開始後は、養生で掛けておいたブルーシートを剥し材料を配り始めます。
この時作業中の材料等が足場の外に落ちない様に足場に付いたメッシュシートを張ります。

準備が整うと番付で割り振られた所の穴に柱を設置。
柱立てが完了してくると、梁(はり)や桁(けた)と呼ばれる横向きに使う木材をクレーンで吊り上げ1階の組み立てを行って行きます。

この時に建て起こし(住宅の柱が垂直に立っているか)の確認を行い、木材で柱や梁に仮の固定をしながら骨組みを造って行きます。
組み立て完了に合わせて2階に沢山の木材を搬入。
床下地や骨組みを組み立てる準備を行います。

2階も柱を立てて、1階と同じ様に工事を進めて行きますが、梁や桁が組み終わる頃になると2階で使う木材等をクレーンで搬入。
完了後に屋根組みを行って行きます。

屋根組は小屋・母屋・棟木(横向きに使う木材)と束(短い柱)の組み立てや骨組みを造って行きます。

完了後はタルキ(屋根下地を支える斜めに使う木材)を設置して、屋根を載せる板材を留め付け大部分の組み立て工事が完了です。

屋根の組立て工事を行う頃には、住宅の外壁に木の粉を固めた面材を打付け壁の強度を上げて行きます。
屋根下地完了後は防水材のルーフィングを敷き上棟の大まかな作業が完了になります。

最後にブルーシートで雨養生をおこない上棟工事の完了です。
上棟は一日で沢山の木材を組み立てて工事中の住宅の形が大きく変わる工程になります。
上棟後は複数の業種の職人達が完成に向けて協力しながら作業を進めて行きます。
上棟後が終わると瓦屋根の工事の開始です。
住宅を雨から守る屋根その屋根を作る工事がどのように行われているかを紹介していきます。
上棟工事で設置したルーフィングと言う防水シートの周りに水切り用の金物を設置します。

瓦を止める為の下地を瓦のサイズに合わせて割り付け(間隔を決め)を行い固定。
この時横向きに止める瓦棒の下にスペーサーを縦に挟む事で、上から水が入ってもスムーズに排水されて水が留まり難い様にしています。

取り付け完了後には、棟と言う屋根の1番高い所に屋根裏からの通気を設置して工事を進めていきます。

瓦棒の設置完了後は、屋根の上にかなりの枚数の瓦を梯子のリフトを使い、屋根まで上げて並べる事で設置の準備完了。

準備が整い瓦を葺く工事が始まると下から順番に設置していきます。
この時1枚ずつ瓦を噛み合せながら設置をして、ずれない様に職人が釘を打ちながら止めていきます。

棟の高さまで設置が完了すると、水が入り難い様に防水処理をして屋根の角に袖瓦、棟に棟瓦を設置して瓦の取り付け工事が完了です。

屋根工事完了後は外部で軒や壁を作る工事、内部では金物や下地・造作の工事を行い複数の職人達が協力して住宅を造り上げて行きます。


土岐市で木を沢山使った丈夫な住宅を建てる工務店
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢

初投稿 2023.01.10
2023.02.10
2023.05.08
改修 2025.05.07