資料請求 イベント申込 お問い合わせ

BLOG ブログ

「UA値」だけで選んではいけません!断熱性能の「数字」の落とし穴

「UA値」だけで選んではいけません!断熱性能の「数字」の落とし穴

「UA値」だけで選んではいけません!断熱性能の「数字」の落とし穴

こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
一級建築士など多数資格を持っています!

最近の家づくりにおいて「UA値(ユーエーち)」という言葉を耳にすることが増えたのではないでしょうか?
TVコマーシャルなどでも聞いたことがあると思います。

「うちはUA値0.4だから暖かいですよ!」「今の基準はこれくらいですよ」と、住宅メーカーの営業担当者などから数字を提示されると思います。

確かにUA値は、断熱性能を知るための重要な指標です。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

しかし、UA値という「数字」だけで家を選んでしまうと、住んでから「思ったより寒い…」と後悔することもあります。

今回は、数字だけでは表れない、断熱性能の「落とし穴」について、説明していきます。

「UA値」とは? なぜ「落とし穴」になり得るのか?

まず、UA値(外皮平均熱貫流率)を簡単に説明すると、「家の壁、床、天井、窓から、どれだけ熱が逃げやすいか」を平均した数値です。

クリックorタップで拡大できます

この平均した数値が小さければ小さいほど「熱が逃げにくい=高断熱」ということになります。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。
実はUA値は、あくまで「計算上の数値」でしかありません。

家を建てる前の設計段階で、「〇〇の断熱材を〇〇の厚みで、〇〇な性能の窓を設置します」というデータをソフトに入力すれば、設計者や建築士なら誰でも計算ができます。
しかし、それはあくまで「隙間が全くなく、完璧に施工がなされた場合」の理想的な状態の理論値を計算しているのです。

クリックorタップで拡大できます

例えると、「最高級のダウンジャケット」のようなものです。
どれだけ中の羽毛(断熱材と仮定します)が上質で厚みがあっても、チャックが半分開いていたり(隙間と仮定します)、ダウンジャケットにあちこちに穴が開いていたりしたら、とても寒いですね。

今の家は、この「チャックが半分開いている状態、ダウンジャケットの穴」=気密性能(C値)を無視して、UA値の数字競争ばかりが先行している印象があります。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

「穴の開いた状態」で家を暖めていませんか?

断熱(UA値)とセットで考えなければならないのが、気密(C値)です。
C値とは「家全体にどれくらいの隙間があるか」を示す指標ですが、これはUA値と違って、実際に建てた家で「気密測定器」を使って測らなければ分からない「実測の値」です。

どれだけUA値を高めても、気密が悪い家は「穴の開いた状態」と同じです。

物理では、気温差があると時間をかけて必ず、中和するまで混ざろうとするので「穴の開いた状態」だと、外気の温度と中和しようとします。

正月など寒い時期に祖父母の家に行ったときなど、リビングからトイレに行くのにドアを開けたままにすると「戸を閉めなさい!」と怒られるのは、この物理現象によるところです。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

隙間がもたらす「煙突効果」

冬、室内で暖房をかけると、暖かい空気は軽くなって上へ昇っていきます。

もし天井や壁の高い位置に隙間があると、そこから暖かい空気はどんどん逃げていきます。
すると、今度は家の低い位置にある隙間から、外の冷たい空気が「ヒュ〜ッ」と引き込まれます。

これを「煙突効果」と呼びます。

「高断熱の家にしたはずなのに、足元がいつまでもスースーする」 その原因の多くは、隙間があることでの気密性能の不足にあります。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

換気が機能しない「ショートサーキット」

最近の家は、24時間換気が義務付けられていますが、気密が悪いと計画的な換気ができません。

給気口から入ってきた空気が排気口へ行く前に、近くの「隙間」から逃げてしまう換気の「ショートサーキット」が起きます。
これでは部屋の隅々の空気がよどみ、湿気やカビの原因になってしまいます。

UA値(断熱)は「保温」C値(気密)は「防風」と同じ意味と捉えてもらって構いません。
この二つが揃って初めて、厳しい冬を乗り切る「本当に暖かい家」になります。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

現場でチェックする「施工精度」

なぜ「気密性能」が出ないことがあるかというと、断熱と気密は「現場の職人さんによる仕事の丁寧さ」に、ほぼ100%依存するからです。
ほぼと言うのは、使っている部材によって気密性能が悪くなる場合もあるからです…

現場では、以下のようなポイントをチェックして気密性能の確保をします。

「断熱材の隙間と折れや曲がり」
高性能なグラスウールなど性能がよい断熱材を使っていても、柱との間にわずか数ミリの隙間があったり、無理やり押し込んで断熱材が折れ曲がっていたりすると、そこから熱が逃げるだけでなく、内部結露のリスクになります。

「コンセントボックスなどの貫通部の処理」
壁にあるコンセントや換気扇などが、気密の弱点になりやすい場所です。専用の気密カバーを使い、気密テープでしっかり留められているか?このような細かい部分の気密処理をすることで隙間を減らしていきます。

「熱橋(ヒートブリッジ)の対策」
木材通しをつなぐボルトなど、断熱材を貫通して熱を伝えてしまう金物にも断熱処理をします。ここを疎かにすると、そこだけが冷えて結露し、将来的に家の骨組みを腐らせる原因になってしますことも考えられます。

こうした「見えなくなる部分」の施工が「気密性能」を左右するので、しっかりとチェックしていきます。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

住んでからでは直せない「内部結露」のリスク

UA値だけを重視した家づくりで最も危ないのが、「壁の中の結露(内部結露)」です。

断熱材の入れ方が甘かったり、湿気を止める「防湿シート」の施工が雑だったりすると、室内の暖かく湿った空気が壁の中に入り込みます。
その空気が、外の寒さに冷やされた壁の中の材料に触れた瞬間、水滴に変わります。

これが「内部結露」と呼ばれるものです。

内部結露がおこると壁の中でカビが発生し、柱が腐っていく…
怖いのは「室内、室外どちらからも見えない」ことです。
気づいた時には家全体の構造が腐っているという事態は絶対に避けなければなりません。

冬の結露だけでなく、日本の高温多湿な夏に起こる「夏型結露(逆転結露)」についても専門的な計算(防露計算)を行い、その気候に最適な防湿シートの選定と正しい施工方法をすることで防ぐ必要があります。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

太陽熱を利用する「パッシブデザイン」

街を歩いているとUA値を追い求めるあまりか、窓を極端に小さくしたり、数を減らしたりする家を見かけます。

窓の断熱性能は、トリプルガラスの窓でも高性能グラスウールの1/3程度の性能しかないので、窓を減らせばUA値は良くなります。
しかし、それでは「心地よい暮らし」とかけ離れてしまうと考えます。

昼間でも家の中で電気をつけないと生活できなかったり、冬の暖かな日射しを感じることができなかったり…

土岐市周辺は、冬の日射量が比較的多い地域です。
私たちが大切にしているのは、「パッシブデザイン」という考え方です。

冬は、大きな窓から太陽の陽射しを沢山取り入れる。(太陽は無料の暖房器具と同じです!)
夏は、深い「軒(のき)」や「庇(ひさし)」「外付けのシェード」などで直射日光を遮る。(室内のオーバーヒートを防げます!)

UA値という数字に縛られるのではなく、地域の特性(風の流れ、日照時間、周辺の建物状況)を読み解き、自然のエネルギーを賢く利用する。
これが、本当に省エネで、「心地よい暮らし」がおくれる家づくりだと考えます。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

まとめ

家づくりを検討されている方は、展示場や完成見学会などで担当者にこう聞いてみてください。

「この会社の平均的なC値(実測の値)はどれくらいですか?」
「現場での断熱欠損を防ぐために、どのようなチェックを行っていますか?」

UA値を良くするのは簡単です。
しかし、それを現場で正しく形にし、何十年もその性能を維持させるには、高度な技術と熟練の職人技、そして何より「住む人への誠実さ」が必要になります。

新築、リフォーム、リノベーション、外構などなど家に関わる事ならどんなことでも相談してください。
知っていることを包み隠さずお伝えします。

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング
土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング
土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

ワダハウジング和田製材株式会社

・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
・既存住宅状況調査技術者
・JBN省令準耐火構造資格者

纐纈和正

土岐市で高断熱高気密の家ならワダハウジング

CONTACTお問い合わせ

これから家づくりを始めるといった方や、
そこまでまだ明確ではないといった方もご遠慮なくお声がけください。

お問い合わせのイメージ
カタログ・資料請求 カタログ・資料請求のイメージ イベント申し込み イベント申し込みのイメージ