2025.06.10
家がミシッと鳴るのはなぜ?家鳴りの原因と対策を解説

こんにちは。家づくりプランナーの花田です。
突然ですが、夜中など静かな空間の中で「ミシッ」と鳴る音に驚いたことがある経験はありませんか?
私は今はマンション暮らしなのでありませんが、実家の頃は経験があります。
私は実は結構怖がりでございまして、ホラーや怖いテレビを見た後なんかは、お風呂とか鏡とか物静かな自分のお部屋、とってもビビってしまうタイプです。

今思い返すと、小さい頃おじいちゃんおばあちゃんのお家に泊まりに行ったとき、「ピキッ」「ミシッ」とかいう物音がして怖かったことあったなって、この記事を書きながら思い出しました(笑)
また、おばあちゃんの家に寝泊まりする部屋が仏壇がある畳のお部屋で…
怖さに耐えきれず、結局おばあちゃんの部屋に寝に行ってたのを思い出します(笑)
こんな経験、みなさんもあるのではないでしょうか?
そのみなさんも経験したことあるであろう「ミシッ」という音は、「家鳴り」といいます。
幼い頃の私も経験して不気味に思っていた音は「家鳴り」だったのですね。
本日は、すこし不気味に感じるあの音の正体について、説明します!

目次
「家鳴り」とは??
そもそも「家鳴り」という言葉聞いたことありますか??
「家鳴り」とは、家の中から突然聞こえてくる「ミシッ」「パキッ」「バキッ」などといった音のことです。
これは、家の構造部材が膨張・収縮することで発生する音です。
誰もいるはずのない家の中からこんな音がいきなり聞こえてくると物騒ですよね。
ご安心ください。
一見不気味に感じるこの現象ですが、木造住宅ではあるあるなんです。
なぜ自然素材や無垢材で家鳴りが起きやすいのか?
無垢材の特徴
・湿気を吸ったり吐いたりする
・温度や湿度に敏感
・反り、割れ、伸縮が起こる
自然素材や無垢材は、気温や湿度の変化で微妙に形が変化し、その際に音を立てることがあります。
なので自然素材の家では「家鳴り」が起こりやすいのです。
無垢材は、木そのものです。
呼吸を続け、調湿機能を持ち、香りや視覚でも癒しの効果を与えてくれます。
自然素材は、ワダハウジングの家づくりにも欠かせない存在ですが、木も生きているからこそ、膨張・収縮し、音を発することがあります。

自然素材の家の特徴をご紹介します。
1,健康的な住環境
★自然素材の家は、化学物質が少ないため、アレルギーのリスクを軽減してくれます。
一般的な住宅に使用される接着剤や塗料には、有害な化学物質が含まれていることがあります。
自然素材は、そのような化学物質をほとんど含まれないので小さなお子様やアレルギー体質の方にも安心です。

★調湿作用
無垢の木や珪藻土には、湿気を吸収・放出してくれる性質があります。
そのため、室内の湿度を自然に調整してくれます。
よって、カビやダニの発生を抑え1年を通して快適な空間をつくることができます。
2,快適で心地よい
★木の香り、温もり、あたたかみ
無垢材は、木の香りを放ち、リラックス効果があります。
美しい木の木目、風合いや手触りは視覚的にも人間の心に癒しを与えてくれます。

3,経年変化
自然素材は、時とともに味わい深く変化していきます。
木材は、日光や空気により色が変化し、深みを増していきます。
劣化ではなく、味わいや風合いが出てくるのは自然素材ならではの楽しみです。

4,唯一無二の家づくり
木の木目、色、節の有無、ひとつとして全く同じものはありません。
よって、世界にひとつだけの空間が誕生します。
合板の床やビニールクロスにはない、唯一無二の家づくりになります。

このように、自然素材の家にはたくさんの魅力がありますが、傷や汚れがつきやすい点があったりと、定期的なメンテナンスが必要な点もあります。
信頼できる工務店と一緒に家づくりを行いましょう。
自然素材を活かすには、素材を知り尽くした経験の豊富な工務店選びが大切です。
工務店選びについては、後程ご説明します。
家鳴りが発生しやすい場所は?
★梁と柱の接合部
★天井板や床板の裏側
★建具まわり
木材同士が触れ合う部分や金物で固定している箇所にずれが生まれると、音が発生します。
では、なぜそんな音が自然に鳴るのでしょうか??

1,木材の膨張と収縮
木材は、水分を吸ったり吐いたりして膨張・収縮を繰り返します。
木材は、乾燥状態では収縮し、湿気が加わると膨張します。
温度や湿度の変化により起こり、木材が微妙に伸縮します。
温度が高い時…木材は水分を吸収して膨張
湿度が低い時…木材は水分を失い収縮
この瞬間に「家鳴り」と呼ばれる音が発生するわけです。

2,湿気
梅雨の時期は湿気がすごいですよね。
木材やフローリングなどが湿気を吸って膨張し、そのあと乾燥するときに収縮します。
その時に「パキッ」っとした音が鳴ります。

3,気圧の変化
台風が来る前とか、急激な気圧の変化で家の中がなんか変な感じと感じたことはないでしょうか?
気圧の変化で体調が悪くなってしまう方なんかもいらっしゃいますよね。
家も同じように、気圧の変化で木が押されたり、引っ張られたりしているんです。
圧力に耐えかねた梁や柱が「バキッ」と音を立てることもあります。
家も気圧を感じているんです。

4,乾燥
建てて1~2年以内の家では、乾燥により木材が収縮し、構造材がずれたりきしんだりします。
木材は、水分を含んだり放出したりする、「調湿性」を持っています。
湿度が低くなると、水分が抜けていき、収縮するのです。
乾燥すると、柱や梁などの木材が縮み、力がかかります。
その力が限界に達したときに「パキッ」などという音が鳴るのです。

【乾燥による家鳴りの起きやすい条件】
・冬のエアコンやストーブなどで室内が乾燥しているとき
・新築で1~2年以内(木材が安定していないため)
5,建材の応力解放
構造材は、建築時にしっかりと組まれ一定の力を受けています。
その後、木材が乾燥や経年変化によって少しずつ解放され、ずれやひねりが生じると音が発生します。
これは、建材が馴染んでいく過程であり、新築の家ではよく見られる現象です。
6,地盤や構造の動き
地震や地盤沈下などが起こると、家の構造にわずかな歪みが生じ、家鳴りが起こることがあります。
また、積雪や強風など自然によっておこるものでも、家が音を立てることがあります。

「家鳴り」の対策は?
家鳴りは、自分で対処することもできます。
①定期点検を受けましょう!
工務店による定期点検で、家についての不安を解消しましょう。
「家鳴り」が気になる場合は定期点検で相談してみましょう。
②室内の温度・湿度調整
エアコンや加湿器・除湿器を使って急激な温度・湿度の変化を防ぎましょう。
木材の収縮を抑えるために、加湿器を活用し、湿度40~60%を保つのが理想的です。
また、エアコンを使用する時は、急な温度変化を避け、徐々に温めると木材への負担が軽減されます。

③換気
換気を徹底し、空気の流れをつくってあげることで、木材の呼吸を助けます。
換気が悪いと、室内や壁の中に湿気がこもり、木材が吸湿・乾燥を繰り返す為家鳴りが発生しやすくなります。
【家鳴りを防ぐ換気のポイント】
・24時間換気システムを正しく使う
新築の住宅では、法律によって24時間換気システムの設置が義務付けられています。
これを止めないようにしましょう。
止めてしまうと、湿気がこもり家鳴りやカビの発生の原因となります。
④換気口、給気口をふさがない
カーテンや家具、荷物などで給気口や排気口をふさいでいませんか?
空気の流れが遮られると、室内の温度・湿度が偏って木材の収縮も偏り家鳴りが起きやすくなります。
⑤窓を定期的に開けて換気を!
24時間換気システムがあっても、自然換気をすることは大切です。
特に、湿気の多い梅雨や冬場、人が家に集まった日などは換気を意識しましょう。

家鳴りを最小限に抑えるには、木材の乾燥状態や品質の管理がとても大切です。
しっかり乾燥させた木材を使うことで、後から大きく動くリスクが減ります。
また、気密性・断熱性の高い設計は湿度の急激な変化を防ぎ、家鳴りの原因を減らせます。
気密シートの貼り方や接合部分の工夫など、職人の技術も重要です。
家鳴りの心配が少ない設計としては、適切な梁や柱の配置、伸縮を考慮した施工が欠かせません。
経験豊富な工務店なら、こうしたポイントを踏まえて家づくりを進めてくれます。
~失敗しない工務店選びのポイント~
家鳴りなど家のトラブルを防ぐには、信頼できる工務店選びが大切です。
・実績や施工事例が豊富
・木材や自然素材の扱いに詳しい
・性能にこだわっている
・見学会や施工現場の確認
・アフターサポートがしっかりしている
自然素材と上手に付き合っていくためにも、施工段階から木材の特性を理解している工務店と家づくりすることが大切です。

⑥家具の配置
家具が1か所に集中していると、重さで床が歪み、建物の重心がずれやすくなります。
家具をバランスよく分散して配置してあげることで、家鳴りを防ぐことができます。
「家鳴り」は放っておいていいの?
ほとんどの家鳴りは、自然現象で構造的には問題ないです。
ただし、注意したほうがよい点もあります。
★何度も同じ場所から音がする
★音とともに「床が沈む」や「ドアが閉まりづらくなる」などの変化がある
★地震の後家鳴りが増えた
★天井や壁にひび割れが出来てきた
これらの症状が当てはまる場合は、構造に問題がある可能性があります。
特に築年数の経った家では、耐震性に関わることもありますので要注意です。
耐久性や耐震性が低下している場合だと、建物が倒壊する危険があるため、専門家に相談することをおすすめします。
大切な家族と家を守るため、まずは調査を受けてみましょう。

ワダハウジングでは、住宅に関するお悩みを無料でお気軽に相談可能です。
また、オーナー様に向けて定期点検を行っております。
3ヵ月・1年・3年・5年・10年
計5回、無料で定期点検を行っております。
10年目以降のお客様へは専用の点検制度も設けております。(有料)
定期的に点検を受ける事で、家のトラブルも安心です。
そして、何かあった時には全員対応できる体制を設けています。
ワダハウジングでは、施工エリアを限定しています。
土岐市・瑞浪市・多治見市・可児市・御嵩町
何かあった時にすぐに対応できるために施工エリアを限定。
家のトラブルでお困りの際はいつでもご相談くださいね。
子どものころは不気味に思っていたあの「ミシッ」という音も、家が生きている証拠だと思うと、なんだかかわいく思えてきますね。
自然素材の家は、快適な住環境とともに人間に癒しも与えてくれます。
経年変化で色が変わったり、たまに呼吸で音を鳴らしてみたり。
見た目の美しさや香りだけでなく、心地よい変化や個性が詰まっています。
大切な家族の思い出、子どもの成長とともにずっと一緒に暮らしていく家。
そんな大切な家づくりのお手伝いを出来たら嬉しく思います!

最後に、ワダハウジングのご紹介
会社沿革
1917年(大正6年) 和田材木店創業、軍需工場や学校(肥田小学校)等を建築
1951年(昭和26年)和田製材株式会社設立
1993年(平成5年)和田製材(株)一級建築士事務所設立
1999年(平成11年)注文住宅事業「ワダハウジング」開始
2024年(令和6年)リノベーション事業開始
家づくりコンセプト
自然素材と自然エネルギーで心地よく暮らす。
「快適」「健康」「安全」で居心地の良い暮らしを提供します。

私たちは、材木屋からきた工務店です。
その100年余の経験から、素材を目利きし大正6年から1紡いできた材木屋のDNAと、さらなる向上心と学びの心で、未来の家づくりを目指します。
安心・安全な住環境は、人の心を豊かにし、住まう人が幸せになれます。
私たちは、住環境を通じて、心豊かな幸せになれる暮らしをお手伝いしたいと考えています。
これからも、地域の皆さまがより豊かな暮らしをしていただけるよう、
いつまでも「安全・安心」に暮らせる
人生100歳時代に向けて、老後も「健康・快適」に暮らせる
将来に渡って「経済的」に暮らせる
そんなお家を、1件1件、丁寧に施工して参ります。
家鳴りのこと以外にも、家づくり、家に関することでお困りの際はお気軽にご相談ください。
随時家見学会や相談会、イベントも実施しておりますので、イベントページからご確認ください。
ご相談・ご連絡お待ちしております。


ワダハウジング和田製材株式会社
花田結香
