2025.05.20
自由設計は自由が沢山!楽しく打合せを進める方法

こんにちは。
インテリアコーディネーターの西山でございます。
私の主な仕事の1つが、お客様とのお打ち合わせです。

何をお打ち合わせしているかというと、住宅の仕様です。
仕様と言っても、多岐に渡ります。
自由設計の仕様打合せは大変?
自由設計ならではですが、細かい所も決めなければなりません。
お客様から、意外と大変だったというお声があがるほどです。

何が大変なのか?
決める事が、皆様が思っている以上に多い事が大変さに繋がっていくのではないかと思っています。
何を決めなければならないか?
住宅の部材の色、どの設備を使用し、その色、照明計画、電気計画など

順番にご説明いたします。
住宅の部材の色
住宅は、多くの部材で出来ています。
すぐわかるようなところですと、外壁、屋根、玄関ドア、窓、室内の壁、室内の床、室内の扉などなど
ぱっと挙げただけでもこれだけですが、実際は他にもあります。
例えば軒天と呼ばれる屋根の裏の見えている部分など、普段見落としがちな箇所もございます。

弊社では、使用部材をある程度決めさせていただいているので、色目のみとなりますが、使用部材そのものからですと、もっと大変になります。
設備
設備とは、生活するにあたり必要なハードウエアの事です。
例えば、キッチンやお風呂などで、細かい所ですと、水道や電気なども含まれます。

ここでは、大きな水まわり設備に関してお話します。
そこに含まれる物は、キッチン本体、カップボード(食器棚)、浴室、トイレ、洗面です。
例えばキッチンなら、形、サイズから始まり、収納の扉の色、水栓金具、コンロ、食器洗い機、天板の種類や色などを決めていきます。

決める事が多い事や機能が多すぎて、私も覚えきれません!
ですので、ショールームにてご確認していただき、ご決定をしていただくようにしています。
その方が選ぶワクワク感もあります。
可能であればショールームのご利用をお勧めします。
照明計画
どこにどんな照明器具を配置するのかを決めていきます。
どのぐらいの明るさになるかなど、とてもわかりにくいです。

照明器具も、ペンダントライト、スポットライト、ダウンライト、シーリングライトなどなどあり、何を採用したらいいのか?はかなり難題となります。

明るさについては、その方の好みや見え方によっても変わりますが、最近の傾向としては均等より必要な場所に必要な明るさが求められている気がします。
ですので、この場所のこの辺りは、こう使用するのでなどをお教え頂ければ、ご提案をさせていただきます。
照明器具も上記からご提案も出来ますし、こんな器具を使ってみたいとおっしゃっていただければ、その中でご提案いたします

電気計画
上記の照明計画と合わせて行う事が多いのです。
こちらは、コンセントの位置や口数、種類、形状がメインとなり、スイッチ、分電盤、ネット用の配線、インターホンやリモコンなどです。
コンセント、スイッチまでは、何となくご理解いただけると思います。
ただ、このコンセントにも形状や種類があったり、スイッチはON/OFF以外の機能を持つ物もあります。

こちらも種類が多いのでわかりづらいと思います。
こうなったら嬉しいなをお教え頂ければご提案いたします。
問題は、それ以外です。
分電盤は、ブレーカーと言った方が伝わるかもしれません。

普段、触る事がほぼないですし、大きな物なので隠したいお気持ちは充分わかります。
しかし、実際触れる時の大きな出来事は2つかと思います。
それは、電気の容量オーバーでブレーカーが飛んだ時と避難が伴うような大きな地震等があった時です。
どちらも緊急と危険な状態ですので、すぐに触れる方がお勧めです。
※災害時は、電気の供給が停止され、安全が確認できたら再供給されますが、その際に火災が起きる事がありますので、ブレーカーを落として避難が推奨されています。

ネット環境は、Wi-Fiを設置される事が多いと思いますが、そこまでは有線で繋ぐ物が多いです。
そのWi-Fiの置く場所とその他の有線で繋ぎたい物がある場所を明確にしたいです。
また、最近はかなり少なくなりましたが、固定電話を引かれる場合は、ネット環境の事と一緒にお話していただけると分かりやすいです。

インターホンは、外で来客された方が押す所と室内で応対する方が出る所の2ヶ所決めます。
外は門柱(表札やポストが一緒になった物)に取付がお勧めですが、外壁い取付も基本的には可能です。

その他
ざっと上げましたが、細かい話をするとまだまだあります。
1度のお打合せで、全て決めるのは至難の業です。
種類ごとに分けてお打合せは進めていきますが、これは気になる!と思った事があれば、とにかく口に出してください。
コーディネーターとして
お打ち合わせの際に気を付けている事があります。
それは、なるべく近い物などの写真などで確認する事です。

自由設計は、打合せの時には形がありません。
お互いの思っている物が違ったまま進んでしまったらどうなるでしょうか?
お引渡しの際に、こんなつもりじゃなかった・・・
なんて事になりかねません。

照明の打ち合わせで実際にあった話です。
ご提案は、ダウンライトでした。
お客様からシーリングライトがいいとの事でした。

シーリングと言われると、円盤型した照明です。
もちろんいろいろなデザインがあり、素敵な物もあります。

しかしそのお部屋では、少し採用が難しくどうしようかと思いました。
結局は、ダウンライトになりましたが、実は私が思っているシーリングライトではないのかな?
どんな物を想像されていたのかな?

建築用語は多くあり、それを覚えていただくのは大変すぎます。
また建築用語を使用すると、受け手側も合ってる物だと思って進んめていきます。
それを防ぐ為には、用語を理解するより、写真等をご用意頂いただけたら、大変助かります。
「こんな感じの」ぐらいで充分です。
その方が双方に理解ができ、こんなつもりじゃなかったを防ぐのに大いに役立ちます。
自由設計は大変な事も多いですが、手に入れた時の喜びや、その後の生活の快適さに繋がると思います。
理想の生活を手に入れましょう。


ワダハウジング和田製材株式会社
・インテリアコーディネーター(171085A)
・ライティングコーディネーター(6202090)
・照明コンサルタント(425046-27)
西山志津江
