2025.02.07
瑞浪市で家作り工務店が土地選びの豆知識教えます

工務課 植松達矢です。
工事現場の管理やメンテナンス等を担当しています。
住宅の工事についての事を色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。
家づくりで土地を選ぶ時には立地や金額の情報だけでは分からない、予期せぬ費用が掛かる事もあります。

そんな予期せぬ費用を防ぐ為にも、家づくりを始める際は土地を決定する前に地元の工務店等へ相談をしましょう。

費用が増える原因には、建築工事がどんな物かを知ってさえいれば見て分かる項目があります。
土の中など見えない所もありますが、分かりやすい所を5項目に分けて少し紹介して行きます。

目次
1、ライフラインを引き込めるか?
(上下水道・電気や通信は敷地で使えるのか?)
・上下水道について。
敷地内の道路から1メーター程の範囲に水道メーターや汚水マスの配管があるかを確認します。
それを元に業者や役所へ上下水の引込が必要かを確認。

団地などの場合は共有のガス管があるかの確認もすると選択肢が広がります。
敷地にメーターや排水マスがない場合は、新たに水道を引き込む必要がある為、費用が発生します。
・電気やネット・テレビについて。
近隣の家や電柱を確認。
電柱の種類は電力と通信用の2種類に分かれています。
「電力会社」のプレートの付いた電柱です。

「横向きに数字2桁とカタカナが1文字」「縦に3桁の数字」が書いてあります。
電話やネット用の配線の低い電柱は「通信会社」のプレートのみ。

「縦向きに~~幹と数字」が書いてあります。
コチラは近くにあっても電気配線を経由する事が出来ない為、注意が必要です。
敷地に面する電線の位置によっては、移設や防護管(有料)の設置が必要になる事もあります。
電力会社の電柱と家の距離が遠い場合は、新規に電柱を建てる必要がある為、位置にも注意が必要です。
写真の「上の三本線は電線」で「低い位置の線は電話やネットの線」になります。

工事前には近くの電柱プレート番号を元に電力会社へ電気経路を確認。
ネットなどの通信工事は、電柱の通信ケーブルをよく見ると会社名があり確認できます。

線をたどって行った先にある黒いボックスに通信業者の名前やマークが記載されています。
テレビに関しては近隣の家のアンテナの方向から電波の送り先を予測して、敷地に対してその方角に山などが隣接していないかの確認が必要です。

魚の骨みたいなアンテナは「~電波~○ ⇒ ×」のような感じに矢印の刺していない方向で電波を受信しています。
光やケーブルテレビの場合は通信ケーブルの種類や申し込みをしたい業者へ確認します。
2、生活をする為に土地の調整が必要か?
(車両の乗り入れ・外構での敷地高さ調整の必要性)
・敷地の高低差について。
道路や周りの敷地と比べて土地との高低差が大きい程、費用が掛かります。
高低差の大きい土地は安くても費用が多く掛かる為、差が1メーターを超える時は決定する前に必要な工事の確認をしましょう。

車を止められる様に仕上げる為には、たくさんの土を出す必要や土留めの壁をつくる工事が必要になって来ます。
さらに高低差が大きい場合は工事車両を敷地に上げる費用が必要になる事も。
3、建てる土地までの道があるか?
(必要な道路に敷地が面しているか、道中の道幅は狭くないか)
・敷地と道路の接道について。
4メートル幅の道が敷地に2メートル以上接していないと家を建てられない、または敷地の広さが減少する事もあります。

セットバックと言い、対面の土地と前面道路の中心を基準に2メートルずつ敷地を控えるルールです。
相手の敷地が川や崖・公園などの場合は控える事が出来ない為、こちらの敷地側で4メーター後退する必要があります。
・工事車両の通り道について。
敷地が広い道路に面していても主要道路から道中が狭い道しかない場合
工事車両は幅2.5メートル程の車両が多い為、道中の道が狭いと小型車両の指定や運搬回数の増加により費用が多く掛かります。

土や基礎の工事車両・家の骨組みを運ぶ車両は大きいものが多いです。
4、家を建てられる丈夫な土地なのか?
(農地・丈夫な地盤か)
・土地の種類や強度について。
敷地が畑・直接道に面していない場合は申請が必要になる事もあります。

それと埋め立てた土地など、やわらかい敷地は重い家をのせる為に敷地を丈夫にする為の改良工事が必要になる事も。
土地の購入後に調査の車両を入れて確認する為、あらかじめ予算を見ておく必要があります。

地盤調査を行う事で家を建てるのに適した硬さがあるのかが分かります。
5、家づくりの制限がないか?
(防火地域・河川や崖)
・土地のある地域について。
分かり易い例だと「防火区域」駅の近くや町の中心地に近い程、制限が多くなり材料の金額も上がります。

「川や崖が近くにある場合」は建てられる位置に制限が掛かり小さい家になる事もあります。

最後に。
まれに地中内の見えない水路や道路が原因で家を建てられるサイズに影響が出る事もあります。
家づくりの制限については、敷地を見ても分からない項目がたくさんあるので法律に詳しい人に確認してもらう必要があります。

建てる為の土地選びにも色々な見える事、見えない事があるので一人で悩まずに相談する事が大事です。

地元の工務店なら地域に合った情報を調べて相談を受けてくれます。
家づくりを考える時は是非相談してみてください。


瑞浪市で土地選びからの家づくりを工務店に相談
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢

初稿2023.02.24
改修2025.02.07