2025.09.13
ユニバーサルデザインとしての引き戸、注目です!

こんにちは、総務の篭橋です。
高齢な我が母は、ちょっと前まで元気いっぱい ❣
あちこちと歩きまわっていました。
現在、生活に支障はありませんが少し長く歩くと、ふらつくようになりました。
心配ですので外のお出かけは、私と一緒の時のみにしてもらっています。

家の中にこもることがおおくなったせいでしょうか?
筋力が落ち、今まではそんなことがなかったのですが、開き戸のドアを開ける時、ドアに引きずられて転びそうになることがあります。

高齢者がケガをする場所の多くは家の中だそうです。
いままでスムーズにできていたことが年を取るとできにくくなる。
家は安全な場所でなければなりません。
安全を確保できる一つとして引き戸をおススメします。

いま引き戸が再び注目されてきています。
引き戸は古くからの建具のスタイルで、狭い空間の有効活用ができ日本古来の知恵が生きている建具です。ユニバーサルデザインとして引き戸が見直されています。
引き戸のメリット・デメリットをお伝えします、ご参考にしてください。

引き戸のメリットとして
・引き戸は、開き戸のように開ける時に一歩下がることも、ドアを開閉する力も必要ありません。
お年寄りや車椅子を使用している方など、誰にでも使いやすいユニバーサルデザインとしても注目されています。
また、開き戸の浴室内で人が倒れてしまった場合、倒れた方の体がドアに当たってふさがってしまい、外からドアを開けられず救助に困るといった話を耳にしたことがあります。その点、引き戸であればそのような心配が少なく、安全性の面でも安心です。
・収納の扉が引き戸であれば、物の出し入れの時、扉を開けたままでも邪魔にならず、前面に物があっても開けることができます。
地震の時も、扉が開きにくいため物が落ちなく安全を確保できます。
・部屋の間仕切りにも引き戸は活躍します。
部屋と部屋の間を引き戸にすると広く使いたい時は引き戸を開き、個室に使いたい時は閉めれば便利に使用できます。子供部屋としても重宝しますね。
・開き戸は、空気の入れ替えのために開けておくと、風などの影響で勢いよく閉まってしまうことがあり、指や体を挟んでしまう恐れがあります。
その点、引き戸は風の影響を受けにくく、急に閉まることが少ないため、安全性が高いといえます。
また、開き戸のようにドアストッパーを使わなくても、少し開けたままにできるのもいいですね。
・個人的な感想ですが、引き戸を全開にしておくと解放感があり気持ちいいです。

引き戸のデメリットとして
・壁面が狭い場合は、引き戸を設置できません。
・引き戸は、ドア本体だけでなく、開けたときに収まる引き込み部分のスペースも必要です、設置場所によっては家具の配置に制限がかかることがあります。
・コンセントやスイッチなど設置場所を壁面が少なくなるため考える必要になるかもしれません。
・一般的に開き戸と比べて隙間が大きいので気密性が低くなる可能性があります。
・音が開き戸に比べると漏れやすいかもしれません。
・引き戸を多用すると地震や台風に耐える為の壁が少なくなるので、構造的に弱くなる場合もあります。
・レールの部分に埃がたまりやすいため掃除が面倒かも。
・一般的に開き戸と比べてお値段が高くなることがあります。
・玄関の引き戸ですが、断熱性や防犯性能が開き戸のドアより弱い場合があります。

引き戸は古いというイメージもあるかもしれませんが、最近では洋室のインテリアにも合う、スタイリッシュなデザインの引き戸も多くなりました。
将来のことを考えると、引き戸にしておくといろいろと便利かもしれませんね。
ユニバーサルデザインの安全性と防災の機能も備えた引き戸。
大注目です。


ワダハウジング和田製材株式会社
篭橋和子
