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夏の2階がサウナになる原因はこれ!猛暑を乗り切る「断熱・棟換気」の科学

夏の2階がサウナになる原因はこれ!猛暑を乗り切る「断熱・棟換気」の科学

夏の2階がサウナになる原因はこれ!猛暑を乗り切る「断熱・棟換気」の科学

こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
一級建築士など多数資格を持っています!

7月に入り、本格的な夏を思わせる強い日差しが降り注ぐ季節になりましたね。

私たちの住む東濃エリア、特に土岐市や隣の多治見市周辺の夏は、全国ニュースで最高気温が報道されるほどの、日本屈指の「うだるような酷暑」となります。

  • 「昼間にカンカン照りだった日は、夜になっても2階の寝室や子供部屋が暑すぎてエアコンが全然効かない…」
  • 「2階に上がった瞬間に、もわっとした熱気に包まれて息苦しくなる。サウナの中にいるみたいで夜も眠れない…」
土岐市で断熱と棟換気で猛暑を乗り切る家ならワダハウジング

実はこれ、古い家や、断熱・換気計画が正しくなされていない家において、最も多くいただく切実なお悩みです。

私はいつもお客様にこうお伝えしています。

「2階がサウナ状態になるのは、エアコンの能力不足でも、あなたの住まい方のせいでもありません。屋根の真下で起きている『科学的な現象』と、それを防ぐ『断熱・換気の仕組み』を知れば、その悩みの根本から解消することができます!」

今回は、国の建築技術的知見をベースに、ワダハウジングの「パッシブ設計」を融合させた、真夏の2階を劇的に涼しく変える「断熱・換気のメカニズム」について徹底的に解説いたします。

土岐市で断熱と棟換気で猛暑を乗り切る家ならワダハウジング

毎月の電気代に頭を悩ませている方も、これからの新築やリフォームで絶対に失敗したくない方も、ぜひ最後までじっくりとお読みください。

第1章:屋根の真下で何が起きているのか?科学的に解き明かす「ほてり現象」

なぜ、真夏の2階はこれほどまでに異常な暑さになってしまうのでしょうか?

エアコンをフル稼働させているのに、足元だけが少し冷えて、頭の上がずっとモワモワと熱い…
そんな不快な現象の正体を、まずは科学的な視点から解き明かしていきましょう。

土岐市で断熱と棟換気で猛暑を乗り切る家ならワダハウジング

この現象を引き起こしている犯人は、屋根の真下で起きている「ほてり現象」です。

家の頭上で何が起きているのか、ポイントを3つに絞って整理しました。

1. 太陽の直射日光を浴びた屋根面は「50°C〜70°C」

真夏に土岐市の強烈な太陽光を浴び続けた屋根の表面温度は、お昼過ぎには50°C以上、屋根の色や条件によっては70°C近くにまで達します。
これは触れば一瞬で火傷するほどの凄まじい熱さです。

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屋根材(日本瓦やスレート、金属屋根など)が吸収したこの莫大な熱は、放射熱(遠赤外線などの熱線)となって、屋根の裏側から家の中へと侵入してきます。

2. 小屋裏空間が「巨大な蓄熱式サウナ」と化す

屋根面から侵入した熱は、天井と屋根の間の空間である「小屋裏(屋根裏)」の空気を極限まで温めます。
さらに、お家を支えている極太の梁や桁といった構造を支える木材、そして小屋裏の床面そのものが、この熱をじわじわと吸収して大量に溜め込んでしまいます。(蓄熱といいます)

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換気計画が不十分な古いお家では、この小屋裏空間の温度が40°C〜50°C以上の「巨大なサウナ」のようになってしまい、逃げ場を失った熱気が充満し続けます。

3. 夜になっても熱を放出し続ける「終わらない熱帯夜」

「夜になって外が涼しくなったのに、2階だけがいつまでも暑い」原因が小屋裏にあります。

昼間の間に小屋裏の木材や空気、天井裏にたっぷりと溜め込まれた莫大な熱は、太陽が沈んだあとも、数時間にわたって2階の天井に向けてじわじわと熱を放出し続けます。(輻射熱といいます)

つまり、2階の部屋の天井そのものが「巨大な床暖房」のようになって、上からズンズンと熱を床に向けて放射し続けている状態なのです。

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これでは、いくらエアコンで室内の空気を冷やそうとしても、頭上から常に熱線が降り注いでいるため、エアコンが効かないばかりか、不快感で夜も眠れなくなってしまいます。

【例】 屋根の断熱や換気が足りない家に住むということは、真夏の猛暑のなか、「熱々に熱したフライパン(鉄板)」を頭の上に載せて暮らしているのと同じ状態なのです。

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フライパンから常に放射される強烈な熱線のせいで、どれだけエアコンの冷風を当てても頭の上がモワモワと暑く、体感温度が下がらないのは当然の結末と言えます。

この「頭の上の熱いフライパン」を完全に遮断し、家に心地よい涼しさをもたらすための具体的な解決策が、「正しい断熱の施工」になります。

第2章:「天井断熱」と「屋根断熱」の違いを比較!それぞれの特徴とメリット

家の頭上からの熱をブロックする断熱工事には、大きく分けて「天井断熱」と「屋根断熱」の2つの工法があります。

リフォームや新築を計画する際、この2つの違いを正しく理解して選ばないと、「思ったよりも涼しくならなかった…」と後悔することになりかねません。

一級建築士の視点から、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく比較・解説します。

工法1:天井断熱(天井のすぐ上で熱を止める、普及率の高い工法)

天井断熱は、2階の部屋の天井仕上げ材(せっこうボードなど)のすぐ上に、高性能グラスウールやロックウールなどの断熱材を厚く敷き詰める、あるいはセルローズファイバーなどを吹き込む工法です

  • メリット
    • 断熱する面積が「部屋の天井の広さ」だけで済むため、屋根の斜面に沿って張るよりも施工面積が小さく、材料費や工事費を比較的安価に抑えることができます
    • 天井裏の平らな場所に断熱材を施工するため、厚み(ボリューム)を持たせやすく、冬の暖房熱を逃がさない性能(熱抵抗値)を非常に高くしやすいのが特徴です。
    • 住みながらの室内からのリフォーム(敷込断熱や内張断熱など)にも適しています。
  • デメリット・注意点
    • 断熱材のすぐ上(小屋裏空間)は「家の外(室外)」という扱いになります。
      そのため、先述した「ほてり現象」によって小屋裏そのものは40°C〜50°C以上の猛烈なサウナ状態になります。
    • 断熱材にわずかでも隙間(断熱要素の欠損)があったり、壁との取り合い部に冷気や熱気が移動する隙間があると、そこから小屋裏の強烈な熱気が室内に漏れ出てきてしまいます。
    • 小屋裏空間をロフトや収納として活用することはできません。
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工法2:屋根断熱(屋根の斜面で熱をシャットアウト、小屋裏活用)

屋根断熱は、屋根を支えている垂木(たるき)の間や、野地板(のじいた)の上下に断熱材(ボード状の発泡プラスチック系断熱材や現場吹付けウレタンフォームなど)を施工し、家の最も外側で熱を止める工法です。

  • メリット
    • 太陽の熱を最も外側の屋根面でシャットアウトするため、天井断熱のように「小屋裏がサウナ状態になる」ことは根本的に無くなります
      小屋裏空間の温度が室内の温度とほぼ同じに保たれるため、2階全体の温熱環境が非常に安定します。
    • 天井仕上げを取り払って、屋根の形に合わせた開放的な「勾配天井(ななめ天井)」や、ダイナミックな吹き抜けのデザインをつくることが可能になります。
    • 涼しくなった小屋裏空間を、大容量の「小屋裏収納(ロフト)」や趣味の隠れ家スペース、小屋裏エアコンスペースとして活用することができます。
  • デメリット・注意点
    • 天井断熱に比べて屋根の斜面(面積)に沿って施工するため、断熱の施工面積が大きくなり、工事費用や材料費が比較的高くなる傾向にあります。
    • 屋根のすぐ外側に「通気層(空気の通り道)」を完璧に確保する高度な設計・施工技術がないと、野地板が湿気で結露を起こして構造を腐らせる原因になるため、職人の高い施工精度が求められます。

【一級建築士のアドバイス:我が家はどちらを選ぶべき?】
すでに2階の天井が平らに仕上がっており、コストを抑えて住みながら手軽に2階の暑さを解消したいリフォームの場合は、天井裏に潜って断熱材を隅々まで隙間なく敷き詰める(またはブローイングする)「天井断熱の強化」が非常に合理的でコストパフォーマンスが高いです。

一方、新築時や、リフォームに合わせて「2階の天井を高くして開放的なリビングにしたい」「デッドスペースだった屋根裏を収納やロフトとしてフル活用したい」というご要望がある場合は、夏の暑さを最も効率よく遮断できる「屋根断熱」が理にかなっています。

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第3章:こもった熱を逃がす「棟換気」と屋根形状の深い関係

どれだけ分厚くて高性能な断熱材を施工しても、「風と熱の出口(換気)」の設計が間違っていると、断熱材そのものが長い時間をかけてじわじわと温まってしまい、最終的には室内に熱が伝わってしまいます。

特に天井断熱を採用する場合、サウナ状態になった小屋裏の熱気をいかに速やかに屋外へ追い出すかという「小屋裏換気計画」が、夏の涼しさを決める極めて重要な命綱となります

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一級建築士として、換気設計の肝を3つのポイントで解説します。

1. 「棟換気(むねかんき)」は、夏の熱気を追い出す

熱い空気は軽くなり、上へ上へと上昇する性質(温度差換気・煙突効果)を持っています。
この自然の原理を最大限に利用するのが、屋根の最も高いてっぺん部分(棟)に換気部材を取り付ける「棟換気」です。

軒下の裏側(軒裏)に設けた吸気口から冷たい外気を吸い込み、屋根の熱で暖められて小屋裏の最上部に溜まった最も熱い空気を、棟換気口からストトトッと自然に屋外へ効率よく排出します。

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この空気の流れを作ることで、小屋裏の温度を下げ、2階の天井面への熱伝導を最小限に抑えることができるのです。

2. 屋根の形状(切妻・片流れ・寄棟)によって、換気量には雲泥の差が生まれる

家を建てる・直す際、外観のデザインだけで屋根の形を決めてしまいがちですが、実は屋根の形状によって、夏の小屋裏換気のしやすさ(燃費と涼しさ)には決定的な大差がつきます

  • 切妻(きりづま)屋根・片流れ(かたながれ)屋根【大推奨】
    屋根の頂点(棟)の長さがしっかりと長く確保できるため、棟換気部材をたっぷりと長く設置することができます。
    換気において、夏の排熱量が最も大きく、太陽光パネルも非常に積載しやすいため、最も理想的で合理的な基本の形です。
  • 寄棟(よせむね)屋根【要注意】
    四方から中央に向けて屋根が傾斜する寄棟屋根は、落ち着いた美しい外観になりますが、屋根のてっぺんの「棟の長さ」が非常に短くなってしまいます。
    そのため、「棟換気の面積が根本的に足りなくなり、夏の排熱量が圧倒的に不足して小屋裏に熱気がこもりやすい」という、非常に大きな弱点があります。
    寄棟を採用する場合は、軒裏換気の面積を増やすなど、通常以上の厳しい換気計算と工夫が必須になります。
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3. 天窓(トップライト)は「禁止」

「北側の部屋が暗いから」「2階の廊下に光を入れたいから」と、屋根面に天窓(トップライト)を設置するプランがありますが、ワダハウジングのパッシブ設計においては「天窓の設置は禁止」としています。

理由は非常にシンプルで、夏の時期の天窓は、太陽が真上から照りつける強烈な日射熱を100%ダイレクトに室内に取り込んでしまう「恐ろしい天井ヒーター」になってしまうからです。

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ゲリラ豪雨やスーパー台風が多発する近年の気候において、将来の雨漏りの最大のリスク要因になることも考慮すると、天窓を使わなくても、壁の高い位置に設ける「ハイサイドライト(高所横長窓)」などの工夫によって、夏の熱侵入を防ぎながら、優しい自然光を家中へ綺麗に取り入れる設計がはるかに合理的で美しいのです。

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第4章:まとめ

今回は、夏の東濃エリアの過酷な酷暑を乗り切るための、「屋根断熱と小屋裏換気の科学的なメカニズム」を詳しく解説してまいりました。

私たちがリフォームや新築の設計において最も大切にしている基本原則は、パッシブデザインの思想です。

エアコンなどの電気エネルギーに頼り切る(消費する)のではなく、家そのものの断熱性や気密性)を高め、夏の強烈な日射を外側で完全に遮蔽し、こもった熱を棟換気でスムーズに逃がす。

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この建築本来の正しい設計の工夫を施すことで、過度な冷房に頼らなくても、家中が常にカラッと、心地よい空間に生まれ変わるのです。

それは、毎月の恐ろしい電気代の支払いを将来にわたって劇的に減らす「家計の手助け」になるだけでなく、熱中症やヒートショックから大切なご家族の健康と命を守り、将来の莫大な医療費や介護施設費用の発生を未然に防ぐ、ご家族の未来への「最高に価値ある投資」になります。

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ワダハウジング和田製材株式会社

・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
・既存住宅状況調査技術者
・JBN省令準耐火構造資格者

纐纈和正

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