2026.09.29
新築住宅で長く暮らす為に、知っておきたい住まいのメンテナンス講座「壁紙補修編」
工事現場の管理やメンテナンス等を担当する
工務課、植松達矢です。
注文住宅の工事についての事を
色々紹介しています。
・二級施工管理技士。
・福祉住環境コーディネーター2級。
今回は壁紙(クロス)のご紹介です!
新築住宅で長く生活をしていると、湿気等の水分で壁紙のつなぎ目等の伸縮や、日々の小さな振動等をボードの継ぎ目が受けて壁紙の隙間が見えるようになってきます。
そんな見た目で気になる所も、構造的に問題はないですが、気になって直したい方もみえるはず。

そんな隙間の直し方(メンテナンスの仕方)を紹介して行きます。
◆壁紙の工事方法
新築住宅の壁紙工事は、石こうボード下地の繋ぎ目にパテ処理(段差を少なくする処理)をして壁の段差の処理を行います。
仕上げの工事では必要な長さに切った壁紙に糊を付けてなじませてから、天井や壁面に壁紙を伸ばしながら、道具を使い貼り付けて仕上げて行きます。

この時のつなぎ目の処理は壁紙同士を重ね、定規を当ててカッターでキレイに切り取り紙同士の繋ぎ目をローラーで押し当てて繋げる処理を行います。
入角や枠の際など直角に曲がる所や、少しの隙間などは内装用ボンドコークを使い隙間を埋めて分かりにくく仕上げていきます。
クロスを仕上げてから数年がたち、冒頭の話でも書かせていただいたように、壁紙の伸縮で隙間が少し広くなる事や、少しの剥がれでも子供がいたずらで壁紙を引っ張りめくってしまう事も…

そんな時に範囲の小さい物なら実は、ホームセンターで売っている材料を使い自分で直すことが出来ます。
◆壁紙の補修材料
手ごろな物では、「ジョイントコークMつや消しタイプ」と言う、内装用コークの商品があります。
写真は手持ちの似ている内装用コーク材です。

別メーカーの商品でも「ノンブリード(べたつき無し)」と「つや消し」の項目が付いていれば、近い仕上がりになります。
内装用コークは400~700円ほどの材料で、壁紙工事の職人も使う隙間埋め材です。
材質はゴムに近くて白や乳白・茶色や白木色の物など様々な色の商品があります。

壁紙によりますが、オススメの色はライトアイボリー(少し暗め)の色が、メンテナンスでは使用しやすいです。
◆壁紙の補修方法
使い方はキャップを取り、中の口元を先の方で小さく切り、少しずつ出しながら使います。

部屋の入角隙間には、壁紙の隙間に内装用のコークを塗り込みウエットティッシュで、はみ出た所を乾く前に拭き取り乾燥させれば補修完了です。

壁紙が少しはがれている所などは内装用コークを裏面に塗り、つなぎ目を合わせる様にローラーなどで押さえて余分な部分をウエットティッシュなどで拭き取り、乾かすと補修できます。
上の写真で、はがれていた壁紙を直した写真です。

平らで凹凸のある所や少し壁紙が足りない所などは色を合わせた内装用コークを塗り、つまようじなどで跡を付けて模様を再現すると、分かりにくくする事が出来ます。

キレイに仕上げるコツはマスキングテープ等の微粘着テープをはり、コークがはみ出る部分を少なくする事。
隙間を埋めたい所に少しずつ内装用コークを出して拭き取り乾燥させながら補修をすると汚す範囲を減らしてきれいに直す事が出来ます。

◆クロスの大きい穴補修
範囲が大きい場所を補修する際は、業者に依頼をするか、ホームセンターで糊の付いた補修用の1メータ前後の幅のクロスが販売しているので継ぎ目や模様など気にならない場合は、自分で行う事も出来ます。
既存のクロスを隠れる範囲で3~5センチ程残してめくり、糊付のクロスをローラーで押さえながら張り、クロスが重なる所に定規を当てて2枚分のクロスを切り取り、古いクロスを剥がしてローラーで継ぎ目を押さえて平らに近くなる様に仕上げます。
新旧のクロス同士の厚みの違いで段差が出る事もあるので見切り材を使って貼り分ける事もあります。

凹みや穴がある時は木材の下地をボンドやネジで周りの壁に止めて、同じ厚みのボードを貼り継ぎ目をパテで盛り乾燥後にヤスリを掛けて平らにしていきます。
凹み等の段差があるとクロスを貼った時に目立つので、下地の段階で平らに近くなるように準備をする事が重要です。
天井やぬりかべ等の縁が切れない所の貼り分けには、見切り材を入れて貼り分ける事もあります。

3ミリ角の段が出来るP形の見切り材を貼り分け部分に張り付けて、パテ処理を行いそれぞれで貼り分けます。
元のクロスと貼り分ける場合は、直線や直角等で縁が切れる所でクロスを切り取り、見切りを使用して貼り分ける事もあります。
◆最後に直すのが難しい場合
壁紙のはがれや汚れなどが、大きくて直すのが難しいなと思う場合は、業者に頼む方法もあります。
その時は壁の途中で壁紙を繋ぐ事は難しいので、1室単位や入角から入角の間の面で張り替えを行う方法や、出隅でも見切り材を取り付ければ色を変えて部屋のアクセント等にする方法もあります。

大切な自分の住まい、定期的なメンテナンスをしっかりと行って、いつまでも長く住んで行きましょう。



ワダハウジング和田製材株式会社
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・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢

初稿 2022.07.10
改修 2024.02.21
最新 2026.09.29