2026.09.23
地震から家と身を守るための基準:耐震等級3+制振装置の重要性を知ろう
こんにちは!吉田洋子です
2024年1月能登半島地震、最大震度7。
2025年青森東北沖の地震、2026年記憶に新しい熊本地震。ともに最大震度6弱。
2016年の熊本地震では最大震度7が2回起きました。

ここ数年、大きな地震が頻発しているように感じます。
地震が起きるたびに、TVのニュースでたくさんの家が倒壊している映像が流れます。
被害状況が数値化されるたびに、心が締め付けられる思いになります。

毎回、大きな地震の後には、自治体や専門家による家や土地の被災度調査が行われます。
2016年の熊本地震では、震度7の地震が2回起きましたが、倒壊しなかったのは耐震等級3の家でした。
NHKのドキュメンタリーでも放送され、耐震等級3の家が一躍有名になりました。

先日、2026年に起きた熊本地震の調査結果をお聞きしたところ、築70年、80年の家が倒壊している他に、築20年くらいの新耐震基準であろうくらいの家に、立ち入りが危険な状態の赤い紙が貼られていたそうです。

開口部から中を見ると、家の中が家具や家電でぐちゃぐちゃになっているのと、部分的に外壁が壊れて、柱頭柱脚の金物が外れていたりしたそうです。

耐震等級とは
みなさん「耐震等級」とは何かご存知ですか?
耐震等級とは、建物の耐震性能を表す指標です。

地震に対する家の倒壊・損傷しにくさを基準に耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3の3つにレベル分けがされています。
これらはそれぞれ「倒壊防止」「損傷防止」の2つの観点から基準が定められています。

耐震等級1
建築基準法で定められた、建物に備わっているべき最低限の耐震性能を満たしていることを示すものです。
建築基準法では、数百年に一度程度の地震(震度6強~7程度)に対して倒壊や崩壊しない」「数十年に1度発生する地震(震度5程度)に対しては家が損傷しない」ことが目安になっています。
耐震等級2
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震強度です。
震度6強~7の地震でも、軽度の補修を行えばその後も長く住み続けられるという基準で設計されていて、長期優良住宅の認定基準にも設定されています。
耐震等級3
耐震等級3は、耐震等級の中で最も高い耐震性能をもつ建物を指し、耐震等級1の1.5倍以上の地震力にも耐えられると定められています。
熊本の家が、耐震等級いくつだったかは不明ですが、2016年震度7が2回、2026年震度6が1回+何百回と続く余震。
建築基準法で示されている数百年に1度あるかないかの地震が、10年に3回も起こったわけです。
柱や梁、筋交いを止めてある金物も、揺れるたびに緩くなってしまいます。
だから、耐震等級3は最低限必須+許容応力度計算でないと、安心できないんです。

ワダハウジングでは、耐震等級3を必須としています!

そして、計算方法は「許容応力度計算」。
許容応力度計算とは
構造計算方法の一つで、中規模から小規模の木造の家に対して「部材にかかる力(応力度)」が「部材にかかる応力に対して許容できる力(許容応力度・限界点)」以下におさまることを示す計算方法です。
他には「仕様規定」「性能表示計算」がありますが、比較的簡易な方法で、もっとも詳細で安全性の高い確認方法が「許容応力度計算」ですが、木造2階建ての家では義務付けられているものではありません。

耐震等級3は、数百年に1度発生するような大きな地震を受けても、修繕を行えば済み続けられる想定です。
しかし、振動を繰り返すことで、接合部分が緩んでしまいます。
躯体の柱がしっかりしていても、外壁や内部の壁は、損傷を受ける場合もあります。
ワダハウジングでは耐震だけでは安全ではないと考え、「耐震+制振」の考えから標準仕様として制振装置を採用し、損傷を抑え安全性をさらに高めています。
制振装置とは

制振装置には、いろいろな種類があります。
1.壁倍率のある制振装置(摩擦系・金属製)。
2.壁倍率の無い制振装置(油圧ダンパー系)。

壁倍率あり(変位依存型)の制振装置とは
地震の初期の小さな揺れには、突っ張って筋交いとして機能します。
ある程度地震力が強くなると制振装置として機能します。
壁倍率の無い(速度依存型)制振装置とは
地震の初期の小さな揺れから制振装置として機能します。
弊社の設計が、いろいろ調べた結果、地震の初期の揺れから機能するevoltzを標準採用にしました。
制振装置:evoltz
- 小さな揺れからの振動を吸収
- 強い揺れにも初期段階から振動を吸収
- 繰り返す余震にも耐え続ける
こんな能力を発揮してくれます。

じゃあ、
耐震等級1に制振装置を付ければ?
耐震等級2に制振装置を付ければ?
と、思われる方もいらっしゃるかも知れません。
現に、建築のプロの方でも耐震等級を押さえて、大きく揺れた時から効く制振装置を付けましょう!とおっしゃる方がいるとお聞きました。
では、なぜ耐震等級3に制振装置を付けるのがベストなのか?
それは、耐力壁と壁の配置バランスで建物を堅く作り、揺れによる変形を少なくするのが大切なんです。

耐震等級1の家は、地震の揺れをゆっくり、ゆったり、大きくゆれることで建物の変形が続き、接合部が壊れて行って倒壊してしまいます。
耐震等級2の家は、長期優良住宅の仕様ですが、耐震等級1の1.25倍の地震力に耐えられる性能なので、揺れが続くことで接合部が緩んできてしまいます。
耐震等級3の家は、耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えられる性能で、構造を堅くすることで、カタカタ小さく揺れる。
制振装置の耐力壁あり(摩擦系・金属製)の制振装置は耐力壁の要素があがり、突っ張り棒のように硬くなって変形しにくくなり、ある程度の耐震性能をより高めて地震対策になる。
反対に、壁倍率が無い制振装置(油圧系)
揺れが軟らかくなり、性能等級の性能を維持させる。
カタカタの速度がゆっくり、小さく揺れることで変形をさせない。

耐震等級3があっての制振装置です。
別々な性能ではなく、車のブレーキとエアバックと一緒でついてて当たり前なんです。

以前、土岐でも震度3ほどの地震がありましたが、制振装置を取り付けたオーナー様は、揺れを全く感じなかったとおっしゃっていました。

いつ大地震が起こりうるかわかりません。
南海トラフ巨大地震も、今後30年以内に60%~90%程度以上の確率で、発生すると予測されています。

地震で倒壊せずに、大切なご家族の命を守り、住み続けられる家を造るためには、「耐震+制振」は必須です!
地震が起きても家の中が一番安全と、体験した方のお話もありました。
許容応力度計算で地震に強い家だから倒壊を免れても、家具や家電が倒れてきてしまうと家の中がぐちゃぐちゃになってしまいます。
地震が起きてもそのまま普段通りに家で過ごすためにも、制振装置の設置は必要と考えます。
また、隣地や近隣の家が倒壊し道路を塞いだり、ご自身の家が隣家に傾いてしまえば、両家共住めなくなります。
耐震に不安がある場合には、必ず耐震補強をすることも考えていかなければいけないですね。

日本中どこにでも活断層はあります。土の中奥深くに誰も余地出来ていない活断層があるそうです。
地震に強い家を造るか、耐震補強をして地震に強い家にするしかないんです。

長期のローンを組んで建てる家です。

デザインや間取りも気になりますが、安全で健康に暮せる家を建てて行きたいですよね。
耐震性能、断熱性能、制振装置などなど、家を建てるのに知っていた方が良いことはたくさんあります。
もちろんそれ以外の事でも何でもお気軽にご相談ください!
お問い合わせお待ちいたしております。



ワダハウジング和田製材株式会社
吉田洋子
